?稍等!
『先に口を開いたのは当然、陸小鳳であった』
「私は蠅ではない、南京虫でもない、姓は陸、陸小鳳と申す」
氷山は笑った、今回は本当に笑った「私の姓は冷、冷若霜と申します」
陸小鳳も笑った、彼はこの名前が本当にこの人にふさわしいと思った。
「今の四人の男をあんたは知っているのかい?」
冷若霜は、口を開いたが顔を赤くしてうつむいた。
陸小鳳は男が女を時に訳もなく虐める事などありえない、再び訊ねる事はしなかった。
まして、この様に人を魅了する女において、自分自身も訳も無く沢山の男が思いを寄せる事だろう。
「意地悪!」
馬車の走りは決して心地よくなかった、しかし、中はとても心地よい座り心地で、まるで揺り篭の中に居るようだ。
冷若霜の良い香りは、あたかも蘭の花のようだ、またあたかも金木犀の花の様でもあり、上品でその上うっとりとさせた。
三昼夜を走り続けても、陸小鳳は少しも長く嫌だ思わない。
冷若霜は「私の家は永楽巷、左側の一番近い部屋」
陸小鳳は「永楽巷ってどこだ?」
冷若霜「私達、ついさっき通り過ぎてきたの」
陸小鳳「しかし、あなた・・・・・・・」
冷若霜「私は馬車を停めてといわなかった、なぜなら今晩は家に帰りたくないの」
陸小鳳は突然、自分の心臓がドキドキするのを感じた、それは何時もより二、三倍速く脈打っていると感じた。
もしも彼女が可愛い女の子らしく、あなたの側に寄り添い「今晩は家に帰りたくない」とあなたに告げたらあなたの心臓が、陸小鳳よりも絶対にドキドキする事を私は保証しよう。男の人に限らず、素敵な彼に言い寄られたら『ドキドキ』するよね~ウッフ、たとえば『黄日華』とか『黄暁明』とか・・・・妄想の世界にまっしぐら(ff^0^)ポリポリ
冷若霜は「今晩の私はずっ~と負け続け、気分転換と運気を変えることを思っていたのよ」
陸小鳳の心は、冷静になった。ずっと以前に彼は自分自身にくれぐれも自惚れないと警告をしていたのだ、しかし、何時もこの自惚れ病は改まった事が無い。
男達とは、誰もが自惚れの病気を幾つか持っているではないか?
はてさて・・・・本日は此処まで!
自惚れ病を発症してしまった陸小鳳の行く末はいかに・・・・・つづく・・・・・