「陸小鳳はにわかに・・・・・・・」
花満楼を思い出した。彼は、花満楼は、この様な過酷な身の上であるが、いささかも不満が無いばかりでなく、あらゆる世の中の人に対して慈しみ、思いやりを持ち広く敬愛する事ができる、陸小鳳は、彼こそ嘘偽り無く偉大な奴だと思った。
これをやり遂げるのは容易ではない。
陸小鳳はため息をついた、彼はまだ目隠しをしたままで、一時が過ぎた、我慢する方法が無いか考えた。
馬車は、ちょうど一つの夜市にさしかかった様だ、そして、一筋の水の流れにもさしかかった、彼には人の声、水の流れる音が聞こえた。
今、馬車は止まり、冷若霜は彼の手を引いて、柔らかな声で言った「ユックリ歩いて、絶対にあなたをガッカリさせない所だから」
彼女の手は、細く滑らかで柔らかかった。
今、彼らは下に向かって歩き、風の中で蝉の鳴き声がして、明らかに広々とした野原の近くの様である。
その後、陸小鳳は門を叩く音と、扉が開く音を聞いた。
入っていくとあたかも廊下のようで、廊下は余り長くは無く、突き当たりの場所から、サイコロが碗の中で落ちる音、お金のぶつかり合う音、男や女の笑い声がかすかに聞こえてきた。
「着いたわ!」冷若霜が言った。
陸小鳳は口調を緩めて「ありがたい!」と言った。
前方から、また門を叩く音が聞こえ、門の開く音、門が開くと、中から色々な音が更にはっきりと聞こえてきた。
冷若霜は彼の手を引き中へ入って行き、ささやいた「あなたは先に此処に立っていて、私は此処の主を探してくるわ!」
彼女はそっと手を離し、すぐに酔っ払いの匂いがする方へと彼から離れ去った、突然、「パン!」という音がして、誰かが門を閉めた、部屋の中の人の声、笑い声、サイコロの音、意外にも突然に奇跡のように消えてしまった。
世界が死んだように静まりかえった。
し~~~~ん!??し~~~ん!
さて、目隠しをされ置いてきぼりを食わされた陸小鳳之行く末は・・・・・・
次回をお楽しみに♪ 原稿がそこを着きそうだ( ̄_ ̄|||) あせあせ 妄想訳を急ごう!!