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先日ピアニストのフジコ・ヘミングのピアノリサイタルに行きました。
ずっと楽しみにしていましたので開演前からワクワク。
フジコさんが現れるとその圧倒的な存在感とオーラに感動。
静寂の中、演奏がはじまると主旋律を強く情熱的に弾くピアノにすぐに引き込まれていきました。
年齢や聴力を失った事など微塵も感じさせない、その力強い演奏に魂を揺さぶられます
どの曲も素晴らしく息を呑み食い入るように聴いていました。
そしてソロ最後の曲リスト「ラ・カンパネラ」は
彼女の人生の全てをピアノの音に乗せて弾くように切なくてドラマティック。
素晴らしいとしか言いようがない程に感動していました。
演奏後、少し体調が優れなかったと彼女は語っていましたが
それが逆に命を削ってまでも、全てを演奏に傾けているかのよう・・。
このラ・カンパネラの演奏は、大げさでなく今後の自分にとっての人生に大きな影響を及ぼすほどに凄い衝撃で感動的な演奏でした。
自らは年齢を明かす事の無いフジコ。
それは今自分は幾つだらかとか、もう幾つになるからとか言ってしまえば
自分自身への言い訳にしか過ぎない事を彼女は悟っているからでしょうか。
自分を磨き向上していく事に年齢など関係ない。
「奇跡のピアニスト」フジコ・ヘミングと言う彼女を表すフレーズは本物でした。
同じ空間で彼女の生演奏を聴けた事に心から幸せを感じます
それほど素晴らしかったです。
ヨガ的に言うと人にもプラーナ(エネルギー)があります
そのエネルギーと勇気とをもらった気がします。
自分も年齢や環境に言い訳する事なく、運命が開かれる時までに準備し努力しつづけて行こうと
改めて思いました。
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フジコの演奏をそっと待つスタンウェイ。
このピアノに魂を入れる事が出来るのは本物のピアニストだけなのでしょう。