上記チャートは、昨年2017年1月から今年2018年1月10日現在までの、韓国通貨ウォンと米ドルの為替相場の推移。
チャートから見ると・・特に昨年11月から急激なウォン高が進んでいますね。
韓国紙の論調(中央日報)は、大きな騒ぎにはなっていないようだけど・・懸念する記事は出てますね!
取材日記】「3%台の成長」に陶酔した韓国政府
http://japanese.joins.com/article/226/237226.html?servcode=300§code=300
【社説】尋常でないウォン高…外為当局がバランスを取らねば
http://japanese.joins.com/article/152/237152.html?servcode=100§code=110
ウォン高の何が問題なのかは、それはここでは詳しくは述べないけれど、韓国の過去の経済史を見ると、ウォンの為替相場の乱高下はけっこうある。最大のものは、金大中政権時の1997年のアジア通貨危機。それと、ノ・ムヒョン政権時の2008年の通貨危機。・・いずれも、アメリカとの関係悪化が要因としてありますね。
特に、ノ・ムヒョンの政権は反米政権として名高く、最高900ウォン/1ドルのウォン高から1600ウォン近くののウォン安と短い期間での乱高下が激しく、97年のアジア通貨危機でデフォルト(債務不履行)寸前となり、韓国がIMFの管理下に置かれた、その状況の再来になると噂されました。近年のアメリカは日本や韓国等の同盟国が左派政権になった場合、あるいはロシアのような国への対応として、アメリカの意に沿わない政策外交をその国が執った場合、金融制裁で強烈なパンチを見舞わす傾向があると思います。
興味のある人は、ロシアの通貨ルーブルの為替相場とウクライナ紛争等の相関関係を調べれば分かると思いますよ。
上記、韓国のノ・ムヒョン政権は、2008年2月までなので、2008年9月のリーマンショックに端を発する金融危機時は次の李明博大統領に変わっているので、時系列上関係ない?といわれるかもしれないけれど、その政権期間(2003年2月~2008年2月)は、親北朝鮮の融和策、そして韓米安保の見直し等で歴代韓国大統領の中で対米関係は最も悪化したと言われます。
現在の、韓国、文在寅政権も中国寄り、北朝鮮融和策の推進等で対米関係は良好とはいえません。ましてや、文在寅はかつてのノ・ムヒョン政権の大統領秘書室長でもあり・・まあ、部下です(笑)
日本も2009年に民主党鳩山政権が誕生し、その後鳩山首相の東アジア共同体宣言(日米安保より、中国・韓国との関係重視)や沖縄在日米軍基地移転(最低でも県外)発言で、非常に対米関係が悪化します。
そして、円/ドルの為替相場は
2000年~2009年のチャート
2009年9月の民主党が政権与党になった後、急激な円高が進みますね。
そして、2010年~2016年のチャート
なんと、管直人政権時には、1ドル80円を切っています。
僕は、結論として、東アジアの韓国、日本は政権が左派寄り(親中国、親北朝鮮)になると、アメリカから強烈な金融制裁をしかけられ、非常に経済が不安定になり、それが国内政治にも混乱をきたす・・と、考えます。
現在、ピョンチャンオリンピックを直前に控え、米韓合同軍事演習の中断延期、オリンピックで韓国・北朝鮮の選手団合同入場等、文在寅政権は盛んに「北朝鮮融和策」を出しているけど・・これは、アメリカは内心「はらわたが煮えくりかえっている」のではないですかね?
今後のウォン/ドル為替相場の推移を注視ですね!