秋も深まった頃だった。そうだね、ちょうど今頃だったね。そう夫と話した。夫の母、とこが「お父さんのお墓参りに行こうと思って」と言ってたのは。ついて行ってあげたほうがいい、そう思っていたのに、仕事を休むのもなぁ、となんとか土日や祝日に、、と考えてしまっていた。とこは、それを察して、少し無理だと思いつつ自分で行こうとしたのだと思う。私たちはまだまだ、とこは十分に元気だと思っていたけれど。たぶん&hell . . . 本文を読む
とこ嫁自身、お葬式への参列は何度か経験したが、それも数えるほど。半世紀生きてきて、身内の葬式も経験なく。だから、姑とこが亡くなった時、死亡宣告、納棺、と未体験の連続だった。2夫が、姑とこが入園していた施設から説明を聞いてくれた。特別養護老人ホームは「看取り」的活動も組織的に行うようだ。(当然かもだけれども、なかなかそういうことは言及しないものなのだろう)夫は20代のころに父親を亡くしているので、悲 . . . 本文を読む
特養に入所してまもなく3年となろうとしていた。姑、とこ。食事を摂れなくなってきていると、特養からのお知らせにあったのは数か月前だ。面会での発話は、ごく少なく、15分の短い時間では足りなくて、打てる手は羊羹を届けることだけだ。羊羹は食べた、という短い会話が私たちの希望だった。「まだ使ってないの」と言ってた化粧品のサンプル「アスタリ〇ト」のこと、それがはっきりと示された数少ない彼女の意志だった。誤嚥し . . . 本文を読む
今回の姑とことの面会は、就職内定をもらったわが息子が参加となった。息子は関西方面で開催された発表会を終えて、一区切りついたと、面会日の前日に帰ってきたのだ。面会で許可されている人数は2名のため、夫は面会室に入室できなかった。しかし、夫は私と施設まで一緒にゆっくり歩いてくれて、別行動で向かった息子を待ってくれた。息子ととこ嫁だけ、面会室へ通されて、とこのやってくるのを待っていた。前回、不穏な発言が続 . . . 本文を読む
特養に居る姑 とこ。7月に入って、面会予定日の前日に、新型コロナウイルス感染者が同室で出てしまい、とこは「濃厚接触者となった」ため面会は延期となった。目薬持ってくるね、と言ってからかなり日にちが経ってしまった。今日は果たして、どうかしら。時間通りに施設へ到着、受付で体温計測、手指消毒、入室カードなど記入し、別棟へ設置された面会室へ通される。車いすのとこ、緊張している様子である。介助してくださるスタ . . . 本文を読む
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