翌朝、夫はかなり早く目を覚ましたとのこと。さまざまな鳥が、実にさまざまに鳴く。昨日到着したときは、午後の優雅なひと時だったか、鶯の麗しい声が響いていたけど。チチチチチ!ギャーッ、ギャーッ!!…縄張り争いなのだろうか。確かに騒がしい。私はすっかり気持ちよく眠ったので爽快。ウッドデッキの先の生垣と芝生の小さな世界へトンボが入り込んで、まるで音のない戦車のように何往復かしていく。ふわりふわ . . . 本文を読む
それは、叫び、であった。。離れへ戻ろうとして、「ご馳走さまでした」と玄関から出ようとしたとき、先に出た夫が「うわぁっ」と声をあげたのだ。キリリとした女性も、あれ、という表情に。羽蟻の大群が玄関の引き戸と、出てすぐの敷石に群がっていた。引き戸には、びっしりと言ってもいいくらいの数がひしめいていた。早々に離れへと退散、と言った感じになってしまったが、離れとて同じこと。羽蟻は夏の初めのある日、一斉に飛び . . . 本文を読む
知り合いの家に招かれるような感覚で、引き戸を開ける。距離をとったのか、厨房から出たところだからなのか、廊下の端で出迎えてくださったのは、こざっぱりとしたエプロンに三角巾をきっちりと巻いたきりりとしたご婦人だ。夫に丁寧に早々のお振込みありがとうございましたとお礼を述べられた。楽天トラベルを通じて予約をしたが、支払いは現地現金払いの表示になっていた。私たちは現金を持ち歩くのは気が重いなと思ったので、振 . . . 本文を読む
私は先週の金曜日の不快感を忘れはしないよ?私の7月は伊豆の旅行もあったけれど、結構余裕のない日々だったのだ。その、やりくりした日々の区切り、先週16日の金曜の夜に、会社近くの駅は若い酔っ払いでいっぱいだった。大声で叫ぶやら、きゃっきゃ、はしゃいで笑っているやら、あぁ、相当飲んでるよね、これね。ほんのちょっとのあいだではあったけど!!私が乗った電車の中までなだれ込まれて囲まれてしまった。う。やめて。 . . . 本文を読む
2泊の予定の離れにご案内いただく。離れはいくつかあって、それぞれ生垣で囲われている。一番奥の離れらしい。ちょっとした小道を進んで入り口に立つ。どうぞと女性が引き戸のカギを開けてくれた。小さなタタキにすぐ障子。開けると10畳ほどのリビング、障子を開けると大きな窓、ウッドデッキに芝生、生垣の向こうに山に挟まれた中に海。部屋は清潔で黒く塗られた床板の上に、薄いクリーム色で葦の敷物、天板がなくて黒塗りの梁 . . . 本文を読む
有報キャッチャー適時開示
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