小さな旅を愉しむための情報PLUS

生活圏での小さな旅を愉しむために、暮らしの歴史に目を向けた情報発信を目指します。

神長官守矢資料館🙂😐😐諏訪へ進出した出雲系稲作民族「建御名方神」子孫「諏訪氏」との共棲を選択した狩猟系先住民族「洩矢神」子孫「守矢氏」が承継の資料を展示

2020-05-03 13:34:16 | 国内旅行

茅野市宮川の「神長官(じんち長ょうかん)守矢家」敷地内に立つ「神長官守矢資料館」は、「路上観察学会」で「赤瀬川原平」と交流があり、奇想天外な外観、環境との調和、自然素材を取り入れた手法で注目される建築史家で建築家の東京大学名誉教授「藤森照信」氏設計によるものだという。
◇ ◇ ◇
その資料館は、「守矢家」が鎌倉時代から伝えて来た県宝155点を含む1618点の古文書「守矢文書」を保管・公開する資料館だ。ロビーには「諏訪大社上社」の重要な祭礼で、4月15日に「前宮」の「十間廊」で行われる「御頭祭(『酉の祭』とも)」が、復元展示されている。
◇ ◇ ◇
「守矢家」の由緒については、「古事記」説話「国譲り(くにゆずり)」まで遡る。「大国主神(おおくにぬしのかみ)」の次子「建御名方神(たけみなかたのかみ)」率いる出雲系稲作民族の諏訪への進出は、一帯の遺跡群から考えられる土着の狩猟系先住民族との摩擦を経て、「建御名方神」の子孫「諏訪氏」が「大祝(おおほうり)」なる現人神の地位について君臨したことに「諏訪大社」が始まるというが、その中で土着「洩矢神(もりやのかみ/もりやしん)」の子孫「守矢氏」は、共棲を選択し、世襲「神長官(筆頭神官の地位)して仕えたという。1871(明治4)年の「太政官布告」による神職世襲が廃止されるまで、縄文時代から諏訪地方に根付いていたとされる信仰における精霊「ミシャグジ(御左口神/御社宮司)神」を中心とした祭祀を取り仕切っていたといわれる。
◇ ◇ ◇
神長官の「資料館」は、「諏訪大社上社前宮」や「諏訪大社上社本宮」の参詣に併せて、その縁起を知るためにも是非訪ねたいが、さらに同じ敷地内に鎮まる「ミシャグジ(御左口神/御社宮司)社」も洩らさずに訪ねたい。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿