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いよいよ今年も押し詰まってきた。昨日は、新年早々に配布する「民報」の号外の印刷を頼んでおいたのを受け取りに行き、ついでに久慈市内のスーパーで、連れ合いから頼まれた年越し用食品を購入する。さらに、「サンデー」で大掃除用の洗剤を買ったりして、昼過ぎての帰宅となった。午後は、28日と1月6日の合併号の「日曜版」を合わせ「民報」号外を折り込んだり、「後援会ニュース」を4つ折りにするなどの単純作業をして、夕方「アグリパーク大沢」まで風呂に入りにいった。
この間読んだ『壮心の夢』の読後感想をのせておく。『壮心の夢』の作者は火坂雅志で、14の短編からなるもので、文春文庫版であった。1999年には単行本で出版されている。この本では、荒木村重、赤松広道、亀井茲矩、木村吉清、蒲生氏郷、神子田正治、前野長康、木下吉隆、今井宗久、神屋宗湛、石田三成、池田輝政、菅道長、和久宗是という秀吉の天下取りのもとに集まった14人の人物を描いている。
「壮心の夢」は前野長康の漢詩、「蓬州(尾張の国)馬を駆ける壮心の夢」という下りからとったらしい。著者が「あとがき」で「私が本当に書きたかったのは、男たちの出会いと別れのドラマにほかならない」と書いたように、麻のように乱れた戦国の世の中で出会い、別れていく男たちの姿を切り取っているものであった。
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