goo blog サービス終了のお知らせ 

山クジラの田舎暮らし

岩手県北の田舎に生息する「山クジラ」です。定年後の田舎暮らしや趣味の山行きのことなど、発信していきます。

私の山遍歴3=大学時代

2012-04-04 18:30:04 | 山行き
 とにもかくにも、私は岩手大学に合格し入学をはたした。大学で選んだ部活はワンゲルで、最初の山行きは大志田駅から外山ダム湖湖畔でキャンプをはり、通称「青い山脈コース」を通って姫神山に登り渋民駅に降りるというコースだった。「新入生歓迎ワン」なので、荷物も軽くて、「これなら何とか」と思ったものだった。次は、先輩に連れられて岩手山に登った。雪渓には雪が詰まり、下山はグリセードであっという間だった。ワンゲルでの本格的登山は、和賀岳行で、高下口から入り一泊し和賀岳に登り稜線伝いに行って貝沢に降りるというコースだったと思う。このころは新部員はテントやら炊事道具やらを背負わされて大変だった。そして夏合宿、アルバイトしてためたお金で北海道を歩いた。私は、摩周湖をへてクッチャロ湖畔でキャンプをはり、山越えで阿寒湖畔に出、雌阿寒岳に登りオンネトーをへて糠平までのコースに参加した。この間、他大学ワンゲルとの合同合宿があり、泉ヶ岳に登ったのだが映像もなく、記憶もまったく不鮮明なのが残念。ワンゲルとしての最後の合宿は、栗駒山であったと思う。すっかり紅葉していて、炊事用の水が凍っていたのと覚えている。これとは別に、秋の試験休みにワンゲルにいっしょに入った同じクラスのO君と裏岩手縦走をやったのが特別の思い出になっている。松尾鉱山はまだ閉山前で、柏台の駅で降りて、鉱山住宅の間を抜け、八幡平スキー場の中を通って、八幡平を通り縦走路に入って、大深避難小屋で一泊、延々と続く尾根を伝い大白森避難小屋で2泊目、乳頭山、千沼ケ原から駒ヶ岳を経由して国見温泉に下山した。親しい友との山旅は最高だった。
 私に転機が訪れたのは、11月の岩手山での「集中登山」であった。3っつのコースから3パーティーが登り、8合目小屋で合流して一泊し下山するというものだったが、天候が悪化し2パーティーが遭難、死者を出すという事件が起こったのである。「いつわりの晴天」の後に天候が急変するという晩秋から初冬にかけて、しばしば起こる有名な気象現象で、新田次郎の小説でも書かれている。1パーティーは引き返したが、引き返さなかった2パーティーから死者を出す結果になった。そのこともあって、私はワンゲルを退部、その後はなぜか学生運動に情熱を注ぐことになる。
 そのほか、寮の同室と隣室の同期生を誘って岩手山8合目小屋に泊まり、ご来光を仰ぐなどということもやったが、これも写真が残っていないのは残念である。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿