
居眠り磐根シリーズ第39巻、『秋思の人』を発売直後に買ってきて読んだ。江戸へ帰り着き、今津屋の寮を活かして小梅村に尚武館坂崎道場を開き門弟たち20人ほどと稽古に明け暮れる磐根。一方、甲府城在番として「山流し」にあっていた速水左近は在番支配を解かれ、江戸へ奏者番として戻ることになる。39巻では、左近の帰府を妨害しようとする田沼一派とのたたかいを軸に展開する。やがて左近は幕府の中で重きをなしていくだろうこと、磐根が一介の剣術師範でありながら、幕政と深くかかわるという役割を、尚武館の使命を好むと好まざるとにかかわらずはたしていくことになる展開である。読んでしまうと、さて次の展開はどうなるのか気になる話である。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます