山南ノート4【劇団夢桟敷】

山南ノート4冊目(2008.10.3~)
劇団夢桟敷の活動や個人のことなどのメモとして公開中。

子宮回帰 あるいは冒険活劇

2016-08-25 19:50:54 | 九州「劇」派2016
「少女都市からの呼び声」(作//唐十郎)の田口のセリフに、
「夢鉄です。夢精鉄道です。」がある。
少年が大人の体に変態する時のアレだ。シュッシュポッポのアレである。
この「夢鉄」ひと言でこの劇の、唐十郎さんの!シリーズとしてのマボロシの満州国が浮かび上がる。
いわゆるアングラ劇の特徴は「虚構の組織化」にある。想像力は爆発する。日本が侵略した満州の果ての果てに、戦後のラジオ番組で流行った「オテナの塔」へと行軍する。正義の戦いが死の行軍として突き進む。
歴史の錬夢術とは?
化学(バケガク)は唐十郎さんが唱えた「特権的肉体」へ代わる。登場人物たちは怪物となる。肉体から転げ落ちた特権的肉体の物語。
夢精鉄道とは?虚構の暴力路線のことか。一見、虚構であるが故の暴力は見る者たちにとっては平和の避難場所に置き換わる。
マボロシの満州鉄道を夢精鉄道と置き換える力!・・・これがアングラ劇の骨頂だ。
寒い寒い氷の国から逃げ惑う人びとがいた。夢の戦い明け暮れる人びともいた。逃げるも突入するも冒険。
生と死を見つめれば、男は母なるものへのコンプレックスがある。男に限ったことだろうか?・・・子宮回帰する。
この劇では子宮がガラスでできているのだ!満州シリーズを改めて、少女シリーズに!挑戦することは冒険である。

「ガラスの子宮は何を生む。バリバリバリバリ、空を喰う。」

■九州「劇」派
Space早稲田演劇フェスティバル2016
参加公演
「拝啓 唐十郎さま『少女都市からの呼び声』より」
作//唐十郎 演出//山南純平
時)
10月21日(金)19:00
10月22日(土)13:00//17:00
10月23日(日)13:00//17:00
場)
Space早稲田
東京都新宿区早稲田町74 ビューロー早稲田B1
前売り券 3000円
■劇団Website
九州「劇」派ホームページ
http://gekiha.wix.com/gekiha
■お問合せ
九州「劇」派 09045815190(制作)
劇団夢桟敷 yumesajiki@ybb.ne.jp
■予約フォーム
https://www.quartet-online.net/ticket/gekiha

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