山南ノート4【劇団夢桟敷】

山南ノート4冊目(2008.10.3~)
劇団夢桟敷の活動や個人のことなどのメモとして公開中。

KAGUYA 黄泉

2011-04-03 23:10:33 | モノローグ【エトセトラ】
現実の出来事なのか、嘘っぱちの舞台なのか。・・・私は舞台ではリアリズムを追求しない。ホンモノでなくても良いと思っている。つまり、虚構である。
だから、KAGUYAは一度も見たことがない黄泉=あの世を表わそうと思う。行ってきたような嘘の舞台。虚構をご覧あれ!という訳である。こんなバカげたところで本気になっている。

【7】■4月1日(金)/亀井公民館

エイプリルフール。今日は4月バカでした。・・・この日を毎年、楽しみにしている友人知人が多い。自分のジョークのセンスを大手を奮ってご披露してくれる。ツイッターやブログなどで「会社、クビになりました。」とか「火事です。」など自虐的なことから「貸したカネ返せ。」の脅迫めいたことまで・・・。はっきり言って、付き合ってはいられない。知りつつ、私は直球返しをした。

「この、嘘つき!」

四月バカとは関係ない真面目なメールや電話などでもそう答えた。会議のお知らせ、電話代の請求にも「この、嘘つき!」である。腹の底から笑えたのだが、相手様は困ったことだろう。地方選挙の立候補者たちにも同様に答えた。私は洒落のセンスがない。

稽古の方は全体の3分の1くらいまでは見えるようになったが、後は闇。暗中模索である。追いつめられていく感覚が良い。平安な大道などない。竹藪にハマった迷路の中にいる。・・・おや?光るものがある。何だろう。

稽古終了後、クドシン、サキ、座長とブラジルの酒ピンガを呑む。演劇論一切無し。生活の厳しさが胃肝臓(イカンゾー)に染みわたる話。若さは悩みが特権である。落ちれ!そして這い上がれ。この時代に通用するだろうか。へへへっ。

【8】■4月2日(土)/武蔵ヶ丘教会

トラブル発生!田中幸太、目の筋肉痛。ずっと横目流しを続けていたために眼球に痙攣を覚えたそうである。笑う者はいなかった。笑ってはいられない。
場合によって人の痛みを笑う者もいるが、この劇団にはいなかった。

クドシンに元気がない。これも心配であった。
落ちて這い上がれの精神は通用するか。役者として伸び盛りの時期だと思っているのだが、自分で克服するしかない。
もしや、「ねじ式」で燃焼してしまったのではないだろうか。そうだとすると救いようがある。
演劇は燃焼の繰り返しだからだ。

新人さんのテンネンパワー炸裂するか。私は新鮮な気持で彼と付き合う。


【9】■4月3日(日)/武蔵ヶ丘教会



POPなオドリを!・・・今日はMAMI先生、DAI先生のお二人が稽古場にやって来てくれた。
1時間ばかりダンスの基礎レッスンを受ける。座長もついて行っている。年齢の割にタフだな~。
昨日の眼球疲労の田中幸太、落ち込んでいたクドシンも元気になった。
ヘタではあるが、劇団員一同、オドルことで明るくなる。目指せ!POP。
サキ、肥後丸のセンスは良い。冗談抜きでPOPになろうとしている。先が楽しみになる。
さて、私は構成の仕事に追われる。其々の役柄にドラマを持たせようと思う。脇役だろうが遣り甲斐がなければ熱が入らない。



稽古終了後、自宅事務所でダンス先生方と呑む。呑み過ぎた。
キッチンが揺れているようでこけた。只の酔っ払いお爺さんになってしまった。
私も落ちて這い上がらなければ!


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