山南ノート4【劇団夢桟敷】

山南ノート4冊目(2008.10.3~)
劇団夢桟敷の活動や個人のことなどのメモとして公開中。

中途半端はやめて

2014-04-17 14:36:11 | モノローグ【エトセトラ】
40年前くらいになる。むかしの女から「中途半端はやめて!」とよく言われた。
むかしの女?何をしている時、そう言われたのかは定かに覚えていないが、言葉は心の奥底へ突き刺さっているのでトラウマになって襲いかかってくる。
「わたしのために死ねる?」・・・少年マガジンでは「愛と誠」が連載されていた。それから漫画は読まなくなった。
「中途半端はやめて!」と自分で言うようになったから、時の流れは恐ろしい。因果報酬というヤツか。

稽古中に突いて出てくる。
「もうちょっとジャンべを強く叩いて。」「前を向いて。」「声は大きく。」「目を見開いて。」「言い訳はいらない。」「メモをとりなさい。」「了解だったら返事をして。」「こころを込めて。」「もう、大人なんだから。」「緊張感がない。」「なに~?褒られて育つだと~?」「演劇を甘く見るな。」「痛い目に会いたくなかったら真剣になれ。」「腹筋百回。」「ここは合コンの場ではない。」「ただで稽古するから身につかない。」「遊ぶ金は使うな。」「修業だ。」「一生、演劇だ。」「演劇のために死ね。」
言っている本人は鼻をほじくっている。
「あんたはいいね~。気楽で。」
座長をはじめ、劇団員たちの声だった。
さて、今日からは肩の力を抜いて流れを作ろう。

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