山南ノート4【劇団夢桟敷】

山南ノート4冊目(2008.10.3~)
劇団夢桟敷の活動や個人のことなどのメモとして公開中。

エピソード 11

2016-08-20 11:49:17 | 九州「劇」派2016
生活が苦しいから演劇をやめようか!
そう思ったことが数百回以上あります。とりわけ、借金が二千万円に膨れ上がり返済にメドが立たなくなっている時、子供がスッポンスッポンと3人生まれてきて、子育てに追われている時期だった。
私ひとりだったら簡単に蒸発して何もかも捨てていただろう。
そんな無責任な私を支えてくれたのは、肝っ玉母さんこと座長と子供たち、そして劇団員たちと劇団を応援してくれる仲間たちだった。
家族が劇団化し、劇団が家族化していった。生活が演劇そのものだと思えるようになって、「演劇をやめようか。」というメガティブな気持ちの方が消えてしまった。
還暦が過ぎて、肉体的にも弱ってきた。白内障の手術を受けたり、ステージ3bの直腸癌と転移したリンパ節癌の摘出手術をした。その直後の熊本地震も経験して、住まいを移転した。
気づくと、孫たちと接する時、間違いなくおじいちゃんになっているではないか!
肉体を!
そう呼びかけているのが「少女都市からの呼び声」(作:唐十郎)である。公演を作品の発表会だとは思っていない。ここには作者である唐十郎さんの「生」があります。この「生」と向き合っているユニット九州「劇」派の面々がいる。
Space早稲田演劇フェスティバル2016に参加する喜びは、同時に産みの苦しみ。
公演まで2ヶ月に迫ってきたよ。尚、クラウドファンディングの締め切りはアト5日だ。
戦っているのはオリンピックの選手ばかりではないね。認めようがどうであろうが、お国のためではなく「生」と戦っている者たちがいる。
生活だ。

クラウドファンディング@九州「劇」派
https://readyfor.jp/projects/gekihaXkara
九州「劇」派ホームページ
http://gekiha.wix.com/gekiha

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