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劇団夢桟敷「週刊月曜日」
〈第55号 2023.9.27発行〉
https://yumesajiki.jimdofree.com/
夢現ひとり芝居+1
夢現をムゲンと読むか?
ムゲンは夢幻か無限と響くか?
国語的にはユメウツツと読む。
役者的にはイブシギン(燻し銀)と思われる。
劇団夢桟敷の座長、夢現こと坂本真里(役者歴44年)
「夢現ひとり芝居」の「夢現」について語る。次回公演の広告に思われよう。売名と思われるのは劇団の宿命。プラスマイナスの影響は仕方がない。
「私のライフワークは『水俣』だ」と言う彼女(座長夢現 #坂本真里)がいる。高齢者🤗に手が届いても自己変化(進化)する。
演出の私こと山南は彼女の後ろに回り、座長夢現の背中を押す。正面から押すとハラスメントで訴えられるかもしれないが、後ろから押しても卑怯だと言われたことがない。社会的に訴えられることもなかった。合法である。
夢現本人は「私は!私が!」と日常で語ることはないが、「苦海浄土」や「みなまた 海のこえ」など石牟礼道子の多くの文学作品と生きざまを語るようになった。…元々は文学少女の出だったのだろうか?父親が出張帰りに必ず買ってくる本を心待ちにしていた子ども時代の最初の一冊が「長靴をはいた猫」だったと言う。それ以降十代で読み耽ったドストエフスキー.....。紆余曲折しながら二十歳を過ぎてから演劇へ。
今、アングラ演劇の道半ばを「ひとり芝居」で辿る。
(注)アングラのアの字はどう書くの♪
アングラ用語(暗号としての固有名詞、怨念女優。)だと山南の口からポロリと溢れる。舞台に上がると静かではない。
黒旗の「怨」である。闘うぞ!
【夢現プロフィール】
1956年熊本県山都町(旧 矢部町)生。
1979年、主宰の山南純平とともに東京にて劇団を旗揚げ。1984年、拠点を熊本市に移し現在に至る。役者歴44年、制作も兼ねる。時に脚本も手がける。
〈脚本〉
1982年「眠れぬ街」東京
1985年「炎の回廊Ⅰ」熊本
1986年「炎の回廊Ⅱ〜不眠症パラダイス」熊本
2011年「KAGUYA」熊本-鹿児島-大阪
2016年「声優A子の犯罪」熊本
2018年「万華鏡〜百年物語」熊本-ブラジル
今年の2023年「苦海からの呼び声…」で7作目。
又、出演持ちネタ〈ひとり芝居〉としては
「箱女」(蒸発したママが箱の窓から眺めた景色)
「1945漂流記」(沖縄地上戦で娘を亡くした母がおばあになった現代でも探し続ける)
いかにも社会派演劇か?あるいは文学芸術?はたまた意味不明の難解か、アッパラパッか?
水俣は世界に語る。影がオドル。
追悼する。
ひとり芝居+1の「イチ」とは?
この「イチ」は次世代に繋がり未来に向かう「プラスイチ」に願いを込める。
【第49回 熊本演劇フェスティバル参加・夢現ひとり芝居+1】
劇団夢桟敷
「苦海からの呼び声〜不知火幻視行」
11月17日(金)19:00
11月18日(土)13:00
(開演は30分前。上演時間60分)
熊本市国際交流会館5F和室大広間
前売2000円(当日2500円)
予約問合せ
劇団夢桟敷 09045815190
yumesajiki @ybb.ne.jp