
『大丈夫?』
母が気づいて様子を心配そうに見てくれている
『うん。。いつものことだから・・でもチョット変かな。。』
『 ・・・・・・・・ 救急車呼ぼうか?』
『そこまでしなくても治まるかもしれないから・・』
だめ だめ 焦っちゃダメ! 落ち着いて! 過呼吸にならないようにゆっくりと息をして! 楽に 楽に 気持を切り替えて! そう そう 焦っちゃダメよぉ~~心の中でいつものように唱える!(対処法はバッチリ)そう。。。。いつもしているように・・・・。でも変だ、あれ?あれ?息が出来ない!おかしい いつもと違う! (過去の母の状況が脳裏をかすめた!)
やばい!



『おかあさん おかあさん 変! 私・・・・変! フロントに電話して・・・・』母が飛び起きてフロントに電話をしようとするが、フロントが何番かわからない!!焦る母。適当にボタンを押し、出た人に緊急を告げる!すぐに救急車とホテルの総支配人が部屋に来た。私は意識はある。しかし、息が苦しくて身動きがとれない。こうなってしまっては、ホテルの人に、とにかく残された母の状態を伝えたくて、『母は心臓が悪いから宜しくお願いします。気を配ってやって下さい。お願いします』 お願いしていた・・・・。心配は母のカラダだ! おいらはなんとかなる!(本気でそう思っていたから・・・・)ボ~~~ッとした意識の中で私は救急隊の人に 『左腕からは何もしないで! 乳癌で郭清していますから!』『母も心臓が悪いんです。だから、母をひとりにしないで下さい!』必死で何度も、何度も繰り返していたことを今でも強烈に覚えている。一緒に救急車に同乗していた母を目で何度も確認しては安心していた。そして・・・・・救急車で病院に運ばれることとなった。