帳場の山下さんの魚河岸日々雑感

映画感想文サイト「帳場の山下さん、映画観てたら首が曲がっちゃいました」を運営しています。

なんかマジメな長文になっちゃった(^^;

2010-11-30 17:39:00 | 日々雑感
小塚君の大活躍のおかげで、無事織田君のファイナル進出が決まり、ほっと安心。
ソチまではパパに頑張ってもらわなくちゃね、信太朗くん(*^^*)


今年も映画件pさんから、ベスト・ワースト選出執筆の依頼を頂きました。
今や映画系ブログなども凄く沢山あって、数の多さも内容も素晴らしい人たちがいくらでもいるのに……本当に私が参加していいのだろうか……。
と、心底悩ましいものの、単純に嬉しいのでハイハイと受けてしまう。

この間の朝日新聞に、現代はヒットする映画と業界の玄人が選ぶ映画が一致しなくなっているという記事が載っていた。
確かに私が学生だった頃までは、つまり、ネットがなかった頃は、プロの評論家さんによって映画の価値が決まる、というのが大いにあった。

そして、私ら映画ファンはそれを支持し、評論家さんに憧れたもんだった。淀川さんなんて、誰もが神様的に崇めたよね。評論家って、どうやったらなれるのかとか思ったしなあ。なれるための専門学校も資格もないしさ。

でもこれほどネットが普及し、口コミの力が以前の比ではなくなってしまうと、一億総評論家状態になっている感じがする。私がサイトを始めた頃からも全然違う。ほんの10年前はブログも、もちろんツイッターなどというものもなかったし。

ただ、映画が観客に届いて初めて完成される、と言ってくれるクリエイターたちの言葉を信じたいこっちとしては、むしろそれこそが健康的だとも思う。やっぱりどこか垣根の高かった映画が、ファンの声の届くところに来るようになった。
私が映画評論を読まなくなったのは、ある時読んだ評論家さんの記事が、市井の人々を侮蔑しているように感じてとても失望したから。
マスコミ試写室で映画を観ているプロの評論家さんの言葉が、映画ファンの位置におりてこないことは、それまでも薄々感じていたのだけれど。

ただ……。誰でも自由に発信できる筈なのに、口コミの波が大きく傾くと、殆んど誹謗中傷のような状態に陥ることもある。一本かぶりにほめそやすことより、そっちの方が多い気がする。そういう場面に遭遇すると、やはりヒヤリとするんだよね。
それは、映画に対してに限らず、ネット特有の“不健康”な現象なのだけれど……。

それは、ネット黎明期の頃から存在していて、匿名性がその大きな原因であることは明らか。それがイヤだと思ったから私は実名にしたんだけれど……でも、この現象はなくならないよね。ますますひどくなるばかりで。

基本的に、私はネットで嬉しさや喜びや救いをもらうことがいっぱいあったし、肯定派ではあるんだけど、やっぱり考えてしまう。
自分の存在を明らかにし、きちんと発信できることを、忘れずにいたいと思う。

そしてそういう、素人ファン代表として、誇りを持って、映撃ウんのベストテンにも参加させてもらえているといいなと思うのです。