EDDIE CONDON in JAPAN
拍手と共に日本語のアナウンスが。いソノてルオ氏の声で紹介され舞台に立ったのは、“Eddie Condon All Stars”。東京オリンピックの年の春、コンドンの海外ツアーの一環として来日した時の演奏だ。
シカゴジャズの蒼々たるメンバーが来日して気合の入った白熱の演奏をしている。
この年は、ジャズミュージシャンの来日ラッシュが続いた。あのマイルスも、エリントンも、マリガンも、JJジョンソンも、そしてマクレーもエラも。
自分はまだ中学生でジャズを聴き始めたばかり。
このコンサートに行くこともなかったし、そもそもまだこれらの巨匠達を知りもしなかった。
今、叶うことならば、この年にタイムスリップしてみたいものだ。
Hank O’Nealの設立した、ChairoscuroレーベルがこのCondonの録音を放って置くわけが無い。録音されてから10年後、このChairoscuroから、発売されたのがこのアルバムだ。
元々日本で発売されたものは2枚組みであったらしいがこのアルバムは一枚物。残念ながら全曲が収められているわけではない。もっとも後にCD化されたものは全曲が入っているようだ。
それにしても何とも言い難いジャケットのデザインだ。
よく、東洋風の曲を演奏するとこの手のデザインが多い。いわゆる欧米人が感じる日本のイメージなのだろう。そしてチャルメラ風の曲が流れる・・・・・。
が、このアルバムはその手のアルバムではない。内容は、「シカゴジャズの真髄」。
各人のソロをフィーチャーした演奏は、まさに中間派の名プレーヤーのショーケース。
ジャケットの惑わされてはいけない。中身は本物、決して物見遊山のツアーではなかった。
自分が、この種の演奏が好きなひとつの理由はクラリネットが入っていること。
元々、クラリネットが好きでジャズを聴くようになったが、モダンジャズの世界では、クラリネットの演奏は稀。
どうしてもクラリネットが聴きたくなるとスイング系になってしまう。
このグループのクラリネットは、Pee Wee Russel。自分の名を冠したPee Wees Bluesで渋いソロを聴かせてくれる。スイングというよりは、独自のクラリネットの世界を聴かせてくれる。
CONDONとは30年にわたる付き合いだが、この頃はセロニアスモンクなどとも共演して、演奏の幅を広げていた時。
残念ながらこのツアーの後数年後に、アルコール依存症で帰らぬ人になってしまった。
Condon自身も、この後は体調を崩し、結局これが最後の海外ツアーになってしまった。
元気な演奏が日本のステージで残され、名演として時代を引き継がれていくのは喜ばしいことだ。
1. Introduction 1:40
2. I Can't Believe That You're in Love With Me McHugh Gaskill 5:14
3. Pee Wee's Blues Russell 5:24
4. Stompin' at the Savoy Goodman Sampson, Webb, Razaf 3:47
5. Rose Room Hickman, Williams 5:20
6. Manhattan Englemann 3:57
7. Three Little Words Kalmar Ruby 3:48
8. (I Would Do) Anything for You Hopkins, Hill, Williams 4:13
9. All of Me Simons, Marks 3:55
10. Am I Blue Akst, Clarke 6:06
11. When You're Smiling Goodwin, Fisher, Shay 2:42
12. Royal Garden Blues Williams, Williams 7:39
Buck Clayton (tp)
Vic Dickneson (tb)
Bud Freeman (ts)
Pee Wee Russell (cl)
Dick Cary (p,Alto Horn)
Jack Lesberg (b)
Eddie Condon (g)
Jimmy Rushing (Vol)
Recorded live for TBS , March , April , 1964
拍手と共に日本語のアナウンスが。いソノてルオ氏の声で紹介され舞台に立ったのは、“Eddie Condon All Stars”。東京オリンピックの年の春、コンドンの海外ツアーの一環として来日した時の演奏だ。
シカゴジャズの蒼々たるメンバーが来日して気合の入った白熱の演奏をしている。
この年は、ジャズミュージシャンの来日ラッシュが続いた。あのマイルスも、エリントンも、マリガンも、JJジョンソンも、そしてマクレーもエラも。
自分はまだ中学生でジャズを聴き始めたばかり。
このコンサートに行くこともなかったし、そもそもまだこれらの巨匠達を知りもしなかった。
今、叶うことならば、この年にタイムスリップしてみたいものだ。
Hank O’Nealの設立した、ChairoscuroレーベルがこのCondonの録音を放って置くわけが無い。録音されてから10年後、このChairoscuroから、発売されたのがこのアルバムだ。
元々日本で発売されたものは2枚組みであったらしいがこのアルバムは一枚物。残念ながら全曲が収められているわけではない。もっとも後にCD化されたものは全曲が入っているようだ。
それにしても何とも言い難いジャケットのデザインだ。
よく、東洋風の曲を演奏するとこの手のデザインが多い。いわゆる欧米人が感じる日本のイメージなのだろう。そしてチャルメラ風の曲が流れる・・・・・。
が、このアルバムはその手のアルバムではない。内容は、「シカゴジャズの真髄」。
各人のソロをフィーチャーした演奏は、まさに中間派の名プレーヤーのショーケース。
ジャケットの惑わされてはいけない。中身は本物、決して物見遊山のツアーではなかった。
自分が、この種の演奏が好きなひとつの理由はクラリネットが入っていること。
元々、クラリネットが好きでジャズを聴くようになったが、モダンジャズの世界では、クラリネットの演奏は稀。
どうしてもクラリネットが聴きたくなるとスイング系になってしまう。
このグループのクラリネットは、Pee Wee Russel。自分の名を冠したPee Wees Bluesで渋いソロを聴かせてくれる。スイングというよりは、独自のクラリネットの世界を聴かせてくれる。
CONDONとは30年にわたる付き合いだが、この頃はセロニアスモンクなどとも共演して、演奏の幅を広げていた時。
残念ながらこのツアーの後数年後に、アルコール依存症で帰らぬ人になってしまった。
Condon自身も、この後は体調を崩し、結局これが最後の海外ツアーになってしまった。
元気な演奏が日本のステージで残され、名演として時代を引き継がれていくのは喜ばしいことだ。
1. Introduction 1:40
2. I Can't Believe That You're in Love With Me McHugh Gaskill 5:14
3. Pee Wee's Blues Russell 5:24
4. Stompin' at the Savoy Goodman Sampson, Webb, Razaf 3:47
5. Rose Room Hickman, Williams 5:20
6. Manhattan Englemann 3:57
7. Three Little Words Kalmar Ruby 3:48
8. (I Would Do) Anything for You Hopkins, Hill, Williams 4:13
9. All of Me Simons, Marks 3:55
10. Am I Blue Akst, Clarke 6:06
11. When You're Smiling Goodwin, Fisher, Shay 2:42
12. Royal Garden Blues Williams, Williams 7:39
Buck Clayton (tp)
Vic Dickneson (tb)
Bud Freeman (ts)
Pee Wee Russell (cl)
Dick Cary (p,Alto Horn)
Jack Lesberg (b)
Eddie Condon (g)
Jimmy Rushing (Vol)
Recorded live for TBS , March , April , 1964