A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

あるはずのレコードが見当たらない・・・

2007-07-27 | CONCORD
JOE VENUTI & GEORGE BARNES LIVE AT THE CONCORD SUMMER JAZZ FESTIVAL

Concordのアルバムを順番に紹介するようになって、あまり整理もしていなかった(というより聴いていなかった)レコード棚を整理し直した。Concordのアルバムはまとめて入れてあったはずだったが、結構あちこちに散在していた。もともと整理整頓は苦手。普段使っているものであれば、乱雑にしていても在り処が予測つくのだが。久々に探すとなると。

もう一度レコードナンバー順に揃えると何枚か欠番があった。少なくとも最初の頃のアルバム100枚はすべて揃えてあったはずなのだが、今回ばかりは・・・。
最初に見つからなかったのはCJ-13。これは欠番だったことが分かったので一安心。
次に無かったのがCJ-30。初期のアルバムの中でも、後にCDで買ったものも何枚かあるので、一応CDも探すが見つからない。カタログを見ると、ジャケットは見覚えがあるのだが、聴いた記憶があるような無いような・・・・。
何事でもそうだと思うが、好きで毎日眺めていると、いつのまにか自分で持っているような錯覚に陥ることがある。人の記憶は実にいい加減なものだ。

他のレコードの間も一応調べたが結局見当たらず。その内出てくるかなと思ったものの、諦めて中古を探してみることに。昔の感覚で久々に中古レコードショップに何件か行ってみた。そうそうあるものではない。普通のオークションサイトを時々覗いても見かけることはなかった。

そしてネットで検索をしたら、結構色々引っかかる。その中のひとつにアメリカの中古レコードショップが。これも、GOOGLEのお陰だ。これが無ければ、こんなサイトに来ることもなかっただろう。
よくよくこのサイトを見ると、複数のショップが加盟している中古レコードのマーケットプレース。いやいや、昔のアナログ盤がいとも簡単に見つかるようになっていたとは。
いつのまにかコレクターの人には便利な世の中になっていたということだ。

自分も、AmazonとかTower Recordとか、普通のコマースはよく利用しているが、中古マーケットははじめて。早速オーダーしてみたが、数日後には綺麗に梱包されて到着。
値段も手頃だし、送料も妥当。盤質も問題なし。
自分は、希少盤やオリジナル盤を捜し求めるようなことをするわけではないので、これで十分。

サックスを吹く友人と先日話をしたら、昔のマウスピースを紹介したり、売買するサイトもちゃんとあるそうだ。ネット時代の、コマースの本当の使われ方はこんなところにあるのかもしれない。マス商品ではない「一品」がグローバルでいとも簡単に流通する時代なのだ。流通革命は確実に起こっている。

という事情で、最近レコード棚に収まったのがこの一枚だ。
またレコードを買うようになるとは思わなかった。
前作CJ-29に引き続き、1976年6月30日のConcord Jazz Festivalのステージでのライブ。これも、引き続きスイング派の名演だ。同じ日の演奏なので、続いてステージに上ったのかもしれない。

VENUTIとBARNESの共演。Concordでは、「GEMS」というアルバムですでに2人は登場済み。
前作と較べて、最初に聴いた印象が熱っぽい。ライブという条件なのか、バックを、TOMPKINS、BROWN、HANNAと、いつものConcordの強力リズム隊がバックを努めているせいか。ライナーノーツにも、最後の締めくくりに、彼らの演奏は。「Hard bop」ならぬ、「HARD SWING」という表現があるが、そのとおりだ。
何となく、軽快なノリという印象が強いが。このSWINGの演奏のボルテージが上がると、下手なファンキーやロックに負けない、めちゃノリになる。アコースティックな響きで、このノリの状態は、大音量ハードなリズムで盛り上がるのとちがって、内面からメラメラ燃え上がるような心地よい気分になる。

演奏のスタートは、SWEET GORGEA BROWN。軽く軽快なノリでスタートするには最適な曲。続くミシェルルグランの素敵なバラードは、早々とスタンダード入り。後半(多分ステージもこの順番だと思うが)に入ると、このステージのハイライトだろう。「エリントンの名曲」が続く。
エリントンの曲は、オーケストラだけでなく、コンボにもよし、歌にもよし。そして、このようなSWINGのバンドにも、モダンなバンドにもあう。
エリントンの曲の素晴らしさを、改めて実感した。

VINUTIも、この2年後には他界してしまうが、翌年の元気なプレーぶりが聴ける

エディーラングとの初期の演奏は聴いたことがないが、ちょっと聴いてみたい気分になった。

SWEET GEORGIA BROWN
WHAT ARE YOU DOING THE REST OF YOUR LIFE?
TOO CLOSE FOR COMFORT
I CAN’T GET STARTED
SATIN DOLL
THINGS AIN’T WHAT THEY USED TO BE
TAKE THE “A” TRAIN
SOPHSTCATED LADY
“C” JAM BLUES

JOE VENUTI (violin)
GEORGE BARNES (g)
ROSS TOMPKINS (p)
RAY BROWN (b)
JAKE HANNA (ds)

Recorded live at the Concord Jazz Festival , June 30 , 1976



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