A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

主役が似合うドラマーが登場・・・・・

2007-07-09 | CONCORD
LIVE AT THE CONCORD SUMMER FESTIVAL / LOUIE BELLSONS’S 7

ドラマーがリーダーのバンドは、ドラムソロのパフォーマンスを売りにすることが多い。確かにバディーリッチの名人芸は、それだけでもショーになる。
一方でリーダー格でもあまり前面にしゃしゃり出てこないドラマーもいる。
サドメルのメルルイスもそのようなタイプの一人だ。初期のConcordの主役、Jake Hannaも派手さはないが、確実なプレーが売りだ。
派手なパフォーマンスが得意なドラムの一人にルイベルソンがいる。2ベースドラムが売りでBIG BANDを中心に活躍してきた。

このルイベルソンがConcordレーベルにも登場した。

1976年のConcord Jazz Festivalに、Tony BennettのバックとしてBIG BANDを率いて登場。そして、その翌日の6月25日の夜に、自分のコンボ“Hot Band”を率いて再登場した。

ジャケットの写真を見ても分かるように、2ベースドラムだけに留まらず、タムタムやシンバルが林立している。これぞ、「ドラマーだ」というパフォーマンスが目に浮かぶ。
編成は3管にギターを加えたセプテット。ドラムに負けない分厚いサウンドと、ホットなプレーを繰り広げる。
ベルソンはドラマーとしてだけではなく、ジャズの教育にも深く関わりを持っていたそうだ。時にはバンドリーダーとして、そして作曲家としても活躍してきた。

このフェスティバルへの出演は、当時レギュラーグループとして西海岸で活動していたグループ。
トランペットのBLUE MITCHELLは、60年代の最初はBLUE NOTEで活躍したハードバッパー。この時は、西海岸に移ってBIG BANDを中心に活躍していた。プレー振りは変わっていない。
テーナーのPETE CHRISTLIEBは表立った活動をしていなかったのであまり知られていないが、テレビに出ていたDoc Severinsenのオーケストラの一員だった。
図太いテナーを聞かせてくれる。
そういえば、西海岸でのジャムセッションのアルバムにも登場していた。
これにトロンボーンを加えた3管編成のバンド全体の雰囲気は、ハードバップの香りを残しながらも、ギターのGEISSMANはワウワウペダルも使って今風のサウンドも取り入れている。

肝心のベルソンのドラムはというと、それほど派手に叩きまくるというよりは、ツボを得たドラミングを聞かせてくれる。オクターブにきちんとチューニングされたドラムは、時にメロディックな音で、管楽器との掛け合いも楽しめる。
ベルソンの初登場の顔見世興行としてはまあまあだが、やはりベルソンはBIG BANDが似合う。

1. Now and Then
2. Medley:
   Here's That Rainy Day
   My Old Flame
   It Might as Well Be Spring
3. Tru Blue
4. Roto Blues
5. Starship Concord
6. Dig

LOUIE BELLSON (ds)
PETE CHRISTLIEB (ts)
BLUE MITCHELL (tp)
DICK NASH (tb)
JOHN WILLAMS (b)
ROSS TOMPKINS (p)
GRANT GEISSMAN (g)

Recorded live at Concord Jazz Festival , June , 25 ,1976 (CJ-25)


コメント
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