OLIVER NELSON’S BIG BAND live from Los Angels
BIG BAND好きの自分に、好きなBIG BANDアルバムを10枚挙げろと言われればこのアルバムはその中の一枚に入るであろう。
クインシーのオーケストラを卒業してアレンジで実績を重ねたオリバーネルソン。有名プレーヤーのレコーディングのバックオーケストラにアレンジを数多く提供した。ちょうど、60年代はこのようなアルバム作りがクリードテイラーなどのプロデューサーによって行われた時だ。
この時、ネルソンの活動の中心はNew Yorkであった。
60年代の後半から70年代の初めにかけて、西海岸に拠点を移したミュージシャンは多かったが、ネルソンもその一人。1967年にLos Angelsに移った。
60年代の後半は新しいBIG BANDが多く生まれ、そして老舗のオーケストラも印象に残るアルバムを多く残した年である。今まで紹介したものだけでも、
サドメルのファーストアルバム
バディーリッチのNEW BANDドンエリスのモンタレーのライブ
カウントベイシーのサンズホテルのライブ
ウディーハーマンの東海岸と西海岸でのライブ
デュークピアソンのデビュー
このアルバムも、1967年の録音。そのような中で生まれたアルバムの一枚だ。
西海岸に移ったネルソンは、他の多くのミュージシャンと同様、スタジオでテレビや映画の仕事中心にしていたが、時には、メンバーを集めてライブ活動も行った。
ニューヨーク時代のスタジオ仲間とはがらりとメンバーを代えて、地元のミュージシャンを集めてのライブである。場所は、ハリウッドの当時の有名ジャズクラブMarty’s。
一週間の出演に先立って、このために集まったメンバーできっちりリハーサルを積んでライブに臨んだそうだ。
西海岸の有名どころとして、コンテカンドリや、ビルパーキンス、モンディーバドウィグなども加わっている。さらに、ちょうどピーターソンのトリオを辞めたドラムのエドシグペンも参加している。
ネルソンのアレンジは、西海岸の軽快さというより、New York仕込みの泥臭くモダンなサウンド。少し忘れかかってきた、主流派のモダンな音がオーケストラで聴ける。
ネルソンのオリジナルで小手調べをした後は、おなじみのマイルスの曲。お馴染みのマイルストーン。この頃シェリーマンのコンボでも活躍していたフランクストラジャーのアルトのアグレッシブなソロが見もの。それに続くのが新進気鋭のトムスコットのテーナー。モダンビッグバンドを象徴するようなサックスバトルだ。
B面に入ると、MEL BROWNのソウル&ブルース色の色濃いギターをフィーチャーし、トランペットセクションを前面に出したDOWN BY THE RIVERSIDE、そして最後はトロンボーンのLOU BLACKBURNのソロでこのライブでのテーマソングだったJA-DAで締めくくる。
臨時編成のオーケストラだが、ライブレコーディング特有のリラックスした雰囲気と連日のクラブ出演でレギュラーオーケストラのような一体感を感じる好演だ。
1. Miss Fine Nelson 4:13
2. Milestones Davis 8:32
3. I Remember Bird Feather 5:40
4. Night Train Washington, Simpkins, Forrest 4:49
5. Guitar Blues Nelson, Neslon 4:21
6. Down by the Riverside Nelson 8:49
7. Ja-Da Carleton 2:13
OLIVER NELSON (con.arr.ss)
BUDDY CHILDERS,BOBBY BRYANT,FREDDY HILL,CONTE CANDOLI (tp)
BILLY BYERS,PETE MYERS,LOU BLACKBURN,ERNIE TACK (tb)
CABE BALTAZAR,TOM SCOTT,BILL PERKINS,JACK MINIZ,RANK STROZOIR (reeds)
FRANK STYRAZZORI (p)
MONTE BUDWIG (b)
MEL BROWN (g)
ED THIGPEN (ds)
Recorded live at the Marty’s Hollywood, June 2,3, 4, 1967
BIG BAND好きの自分に、好きなBIG BANDアルバムを10枚挙げろと言われればこのアルバムはその中の一枚に入るであろう。
クインシーのオーケストラを卒業してアレンジで実績を重ねたオリバーネルソン。有名プレーヤーのレコーディングのバックオーケストラにアレンジを数多く提供した。ちょうど、60年代はこのようなアルバム作りがクリードテイラーなどのプロデューサーによって行われた時だ。
この時、ネルソンの活動の中心はNew Yorkであった。
60年代の後半から70年代の初めにかけて、西海岸に拠点を移したミュージシャンは多かったが、ネルソンもその一人。1967年にLos Angelsに移った。
60年代の後半は新しいBIG BANDが多く生まれ、そして老舗のオーケストラも印象に残るアルバムを多く残した年である。今まで紹介したものだけでも、
サドメルのファーストアルバム
バディーリッチのNEW BANDドンエリスのモンタレーのライブ
カウントベイシーのサンズホテルのライブ
ウディーハーマンの東海岸と西海岸でのライブ
デュークピアソンのデビュー
このアルバムも、1967年の録音。そのような中で生まれたアルバムの一枚だ。
西海岸に移ったネルソンは、他の多くのミュージシャンと同様、スタジオでテレビや映画の仕事中心にしていたが、時には、メンバーを集めてライブ活動も行った。
ニューヨーク時代のスタジオ仲間とはがらりとメンバーを代えて、地元のミュージシャンを集めてのライブである。場所は、ハリウッドの当時の有名ジャズクラブMarty’s。
一週間の出演に先立って、このために集まったメンバーできっちりリハーサルを積んでライブに臨んだそうだ。
西海岸の有名どころとして、コンテカンドリや、ビルパーキンス、モンディーバドウィグなども加わっている。さらに、ちょうどピーターソンのトリオを辞めたドラムのエドシグペンも参加している。
ネルソンのアレンジは、西海岸の軽快さというより、New York仕込みの泥臭くモダンなサウンド。少し忘れかかってきた、主流派のモダンな音がオーケストラで聴ける。
ネルソンのオリジナルで小手調べをした後は、おなじみのマイルスの曲。お馴染みのマイルストーン。この頃シェリーマンのコンボでも活躍していたフランクストラジャーのアルトのアグレッシブなソロが見もの。それに続くのが新進気鋭のトムスコットのテーナー。モダンビッグバンドを象徴するようなサックスバトルだ。
B面に入ると、MEL BROWNのソウル&ブルース色の色濃いギターをフィーチャーし、トランペットセクションを前面に出したDOWN BY THE RIVERSIDE、そして最後はトロンボーンのLOU BLACKBURNのソロでこのライブでのテーマソングだったJA-DAで締めくくる。
臨時編成のオーケストラだが、ライブレコーディング特有のリラックスした雰囲気と連日のクラブ出演でレギュラーオーケストラのような一体感を感じる好演だ。
1. Miss Fine Nelson 4:13
2. Milestones Davis 8:32
3. I Remember Bird Feather 5:40
4. Night Train Washington, Simpkins, Forrest 4:49
5. Guitar Blues Nelson, Neslon 4:21
6. Down by the Riverside Nelson 8:49
7. Ja-Da Carleton 2:13
OLIVER NELSON (con.arr.ss)
BUDDY CHILDERS,BOBBY BRYANT,FREDDY HILL,CONTE CANDOLI (tp)
BILLY BYERS,PETE MYERS,LOU BLACKBURN,ERNIE TACK (tb)
CABE BALTAZAR,TOM SCOTT,BILL PERKINS,JACK MINIZ,RANK STROZOIR (reeds)
FRANK STYRAZZORI (p)
MONTE BUDWIG (b)
MEL BROWN (g)
ED THIGPEN (ds)
Recorded live at the Marty’s Hollywood, June 2,3, 4, 1967