槍平小屋ニュース 

槍ヶ岳・飛騨側登山ルートの要衝、槍平小屋から日々の出来事や最新登山道情報をお届けします。

槍平小屋ニュース 20190710

2019年07月10日 | 日記

槍平小屋ホームページ /facebook/instagram ご宿泊予約について 

(説明)滝谷渡渉部ライブカメラ


 

今日は滝谷渡渉部へ架橋作業に出かけました。毎シーズン、滝谷の地形は大雨の度に変化するため、架橋候補地探しも頭を悩ますところです。理想的には、”登山道から遠く離れず、かつ、両岸の幅が橋材の4mを超えず、両岸の土台が頑丈で、橋材と水面の距離が十分離れている場所”、なのですが、すべてをクリアしている場所はほぼありません。今回の架橋部でも、欲を言えばもう少し、水面からの高さが欲しいのですが、現状での最適地と判断しての架橋となりました。

それにしても、ロープをかけた橋材を対岸へ引っ張り上げる時に、どうしても、脳内をよぎる一言があります。

「ファイト~!イッパ~ツ!」

このコピーを考えた方がどなたかは知りませんが、作業中に余計なことを考えてしまう、という点で、やや作業の妨げになっています。あ、ウソですけれど(笑)。今シーズン最初の架橋が終わって思うことは、「これが今シーズン最初で、最後の架橋作業になりますように」ということです。シーズンを通して橋の流出につながるような大雨、大増水が起きないことを願っています。

 

それでは本日の気象情報。

午前6時02分。

 

午後6時。

 


(お知らせ)滝谷渡渉部架橋完了の件 20190710

2019年07月10日 | 日記

本日午後に滝谷渡渉部への架橋が完了しました。架橋材は長さ4m、幅0.15mの角材が2本束ねられた状態になります。通行に際しては、必ず1名ずつ通行して下さい。また、雨天時、氷結時(9月末以降~)には滑りやすくなりますので、十分注意して通行して下さい。

 

滝谷ライブカメラからの画像です。大きな岩の影になっていますが、青い囲み部分に架橋部が確認出来ます。悪天候時にライブカメラをご覧になる際は、架橋の有無だけでなく、沢全体の水量にも留意して下さい。茶色に濁った濁流が見られる場合などには、たとえ架橋部が残っていたとしても通行が危険な場合があります。小屋ブログで発信される登山道情報も参考にして頂き、通行の可否については総合的に判断して下さい。

(説明)滝谷渡渉部ライブカメラ