槍平小屋ニュース 

槍ヶ岳・飛騨側登山ルートの要衝、槍平小屋から日々の出来事や最新登山道情報をお届けします。

槍平小屋ニュース 20190717

2019年07月17日 | 日記

追加料金不要!特定日限定の個室ご宿泊

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(説明)滝谷渡渉部ライブカメラ


今日はまず、この奥丸山山頂写真から!毎シーズン、槍平小屋の新人スタッフには奥丸山に登ってもらっています。それも、完璧な晴天の日を狙って。奥丸山に登れば、自分が北アルプス山中のどこにいるのか、ということをマップ上ではなく、体感的に知ってもらえるからです。今日は完璧な晴天とはいきませんでしたが、雨続きの日々に久々に訪れた視界良好な日。梅雨明け後の繁忙期では登山時間も確保しづらくなるため、急遽決定。なんとか槍ヶ岳も確認できました。おすましモード!?の”監督”、そして、今日は名?迷?ガイド役を果たしたカナメ君。あらためて、今シーズンは頼みますよ~!

 

 

さて、そんな好天を逃さずに、今日は更新担当も外作業へ。小屋から飛騨乗越までのルート確認と、救急箱の設置へ。救急箱を設置して、乗越方面へ登り始めた時に後続の登山者の姿が見えました。「写真撮らせてくださ~い!」と大声でお願いすると、このポーズ!バックに見えるはずの笠ヶ岳は雲の中でしたが、この後、槍ヶ岳方面の視界はクリアになったので、お二人ともこの貴重な梅雨の晴れ間の登山を楽しまれたことと思います。お写真、ありがとうございます!

 

花の名前に詳しくはない更新担当ですが(苦笑)、ハクサンイチゲは見慣れた花。同時に、見慣れてはいるけれど、出会えるとまだ新鮮な嬉しさを感じる花です。槍平小屋から離れた、少し標高の高い場所にある”高嶺の花”感がそう思わせるのかもしれません。今、飛騨沢はハクサンイチゲ、シナノキンバイ、クロユリ、キバナシャクナゲなどの花々が美しく咲き誇っています。梅雨明けの青空の下、ぜひこの飛騨沢ルートで彼女たちに出会って下さい。

そして、今日は最後に業務連絡!?毎シーズン、GWの残雪期には飛騨沢の雪渓上に槍ヶ岳山荘のスタッフさんが標識ポールを立ててくれています。本当にいつもありがとうございます。今日は飛騨乗越まで登るついでに、夏道から外れた場所に残置されていた標識ポールのうち、再利用可能そうなものを20数本回収し、飛騨乗越にデポしてきました。元気有り余っている!スタッフさんがいらっしゃいましたら、お時間ある時に山荘まで運んで頂ければ幸いです。

 

それでは本日の気象情報。

午前6時01分。

 

午後6時。

 

 


最新登山道情報(槍ヶ岳・飛騨沢ルート) 20190717

2019年07月17日 | 日記

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槍ヶ岳・飛騨沢ルート(槍平小屋~飛騨乗越)の登山道状況をお知らせします。なお、新穂高~槍平小屋間の登山道は7月17日現在、滝谷渡渉部を含めて平常通り通行出来ます。

 

槍平小屋上部、中の沢(標高2130m付近)の雪渓が登山道を覆っていますが、平坦な場所なので通行に支障はなく、軽アイゼンの必要もありません。また、現在飛騨沢ルートで雪を踏む場所はここだけで、これより上部は槍ヶ岳まで雪を踏まずに通行できます。標高2250m付近の最終水場での給水も可能です。

 

標高2330m付近。降り続いた雨の影響で、登山道が激しく洗掘されています。浮石も多くなっていますので、十分注意して通行して下さい。

 

標高2370m付近。こちらも雨の影響で画像左側の谷が崩れており、慎重に通過して下さい。ロープが張ってありますが踏み込み禁止のためのもので、手すりにしたり体重を預けるような使用方法は絶対にしないで下さい。

 

標高2550m付近。千丈沢乗越への分岐です。飛騨乗越へは画像上部へそのまま登ります。また、本日より救急箱を設置しています。

 

標高2700m付近。

 

標高2800m付近にかけて雪渓がありますが、登山道への影響はありません。

 

標高2800m付近。

 

標高2900m付近。

 

飛騨乗越(標高3020m)。槍ヶ岳山荘まではここから10~15分程度です。

槍ヶ岳・飛騨沢ルートに関してはもう雪の影響はありませんので、ピッケル、アイゼンなどは必要ありません。ただし、長雨の影響で登山道の洗掘箇所、浮石などは今回お知らせした場所以外にも複数ありますので、十分注意して下さい。また、飛騨沢、中崎尾根についてはツキノワグマの目撃情報も少なくありません。鈴を鳴らして歩くなど、出会い頭の遭遇を避ける工夫をして下さい。

悪天候時、増水時の滝谷渡渉についてはこちらのサイトをご覧下さい。

(説明)滝谷渡渉部ライブカメラ