安田よしひろ 駅立ちブログ!

日本の安寧。未来への責任。次世代の幸せを憂い、創る。

内容3.市民オリンピック・パラリンピック(地区対抗総合市民体育祭)

2014年06月16日 | 政治
 前述(「障害者の方々に指をささずに心で拍手を。」参照)のように、障害のある子供たちや人々に対して、可哀想だという上から目線の思い違いのない、過度に特別扱いする偽善でもない当たり前の社会をつくるという私の夢は実現できていません。何の理解も経験もない人が、大きな声をいきなり出して近づいてくる障害のある方々をいきなり抱きしめることは実際には頭で分かっていても難しいかもしれない。出来れば小さい頃から地域の方々とコミュニケーションをとり、出来る限り自力で地域生活をしていくためのバリアを少なくできるような環境を整えるのが私の使命。私は特定の障害者団体の要望を手助けするようなことはしませんが、社会がどう障害者の方々を受け止めるかを変えることで障害者の方々を支援していくことが私自身への20歳の約束です。どうすれば障害者の方々と地域の日常生活の中で挨拶や気持ちの通う当たり前の光景が少しでも多くみられるようになるかの一つの方法として地域対抗パラリンピックに期待を寄せています。障害を持つ方々の関係者が集まるか集まらないかで開催が決まってしまう大会の構造的な課題から抜け出し、地域に住む障害のある方に対し地域の方が声援と拍手を送るシーンを作り出すことから、当たり前の光景が地域に溢れ出すのでは!という期待です。

 所沢市の市民体育祭は、体育協会設立の昭和28年に第1回市民体育大会を実施以来、平成6年までの間に計39回の地区対抗形式で開催されていました。しかし、各地区において選手が集まらない、地区対抗であることから各地区体育祭の競技性が強まり住民が出場したがらない、役員の負担が大きいなどの声が多く上がるようになったため、現在のように富岡や三ケ島のような数地区のみ行政区内の大会が行われ、それ以外はレクリエーション的な健康事業が行われています。選手が集まらないという理由は、各地区のスポーツ推進委員が独自に声掛けをしているから人数を集めるのは難しいだろうとも感じます。地域の自治会などが協力的に推進委員と連携が取れていなければ地区内の大会でさえ開催できないでしょう。ですからまちづくり協議会などの対抗戦をスポーツ推進委員が基幹運営する形式の大会にするべきだと思います。

 大会運営は、総合体育館での開会式とバレー、卓球などを行い、期間中にグランドゴルフの予選や各種競技を行うのが良いと思います。中学生の春の市内大会も大会運営の加点に加え、大会最終日は西武ドームで地域対抗年代別種目別リレーやグランドゴルフや綱引きなどを行い、地域ごとの応援合戦も併せて行えるとても面白いと思います。決勝を西武ドームでやる市民体育祭は、ディズニーランドで成人式をやるのとそれ以上に所沢市で暮らす魅力の一つになる気がします。マイケル・サンデル教授の公共哲学という本には、スポーツはコミュニティのものだ!と書かれています。商業的なスポーツに押されがちではありますが、ローマ時代よりスポーツは市民のものです。所沢市の大きな行事は新年祝賀会から始まり、文化フェア、所沢まつり、市民フェスティバル、シティマラソンなどがありますが、カレンダーを見ると6月、7月ごろに大きなイベントがありませんから中学生の大会と合わせてこの時期に行うのが良いと思います。

 また、まだまだ続く少子高齢化社会では、地域で育った若者が大学や就職した後も所沢に愛着を持って住み続けてくれるかというのは大きな課題です。中学生の頃に地域の方々から応援された経験は、障害者だけでなく子供たちでさえ地域への愛着を醸成させることでしょう。私も子供の頃、地域の体育祭で揃いの色の鉢巻をして兄弟や幼馴染と応援をした写真を見て懐かしめばいつも、郷土愛が胸に込み上げてきます。平日の昼間に大災害が起きれば頼りになるのは中学生かもしれません。

 以上の理由で私の質問は、一日で終わる大会でなく一定期間の中で障害者・高齢者・中学生も参加する多種目の地区対抗戦開催の検討をすべきではないか、という質問になります。

 このようにスポーツは、余暇を楽しんだりコミュニティを形成するという一義的な理由から、医療費の増大を抑制したり、福祉的なコミュニティ形成に役立ったりとその意味は深く広くなっています。運動が三日坊主にならないようにするためにはチラシで啓蒙するよりも仲間をつくることが良いし、一人暮らしになってから友人をつくるよりも昔の思い出が情となり近所に心配してくれる人を増やすでしょう。本当に医療費の削減や地域福祉を考えれば、スポーツが教育の所管で良いのかが問われなければなりません。そこで市には、スポーツ部門を市長部局に編入させる取組も含める必要性についてはどう考えるかも併せて質問することにします。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿