A&Pの☆お宿千夜一夜

美味と心地よい宿を求め、各地をむしゃむしゃ修行中!

おとぎの宿 米屋よねや2 夕食編  春のおとぎ会席  

2012-04-20 15:00:00 | 東北・宿
   さて夕食会場へ。

前回は窓に面した、扉の閉まる完全な個室でしたが、今回は窓のない部屋。

女将さんの手書きらしい「しとしと」。

部屋名は全部オノマトペで統一されています。

途中、部屋を出る時は、しっかり名前を覚えていく必要がありますね。

    
天井は抜けているし、

   ←森の住人の住処?

あえて造られた細い隙間や凹みもあり、閉塞感はあまり感じません。

キャラクターも隠れていて、待ち時間も厭きさせない工夫があちこちに。


四季代わりの献立のテーマはおとぎ話。

今回は「花さかじいさん」です。

桜には早いけれど、春の献立にぴったりの内容ですね。

献立表はA4サイズで手紙のように4折され、1分程度で読める「花さかじいさん」

のストーリー付。

春らしくピンクの紙に印刷されています。

食材まで全て書かれているのはアレルギーのある場合や、名前のわからない食材が

ある時に便利です。

最近ではカロリーまで書かれていると噂で聞きましたが・・・

以下、斜めの文字は私の補足説明です。

献立

 食前酒  梅酒

一話 ポチのいる庭(前菜)

(庭)牛タン グリンピース 大根 花びらゆりね 貝柱 芽キャベツ 蚕豆
   デトロイト 
(サラダ)アスパラ アイスプラント ラディッシュ 
(ポチ)ユリ根 松の実
トマト つぼみな オレンジ ラビゴットソース ホワイトソース




   牛タン 

 デトロイト
長さ15cmほどのサラダ用の野菜。
「ハワイアンビーツ」「ビーツの若葉」といった別名もあるように、ビーツを
若採りしたもの。
ビーツはテンサイ(サトウダイコン)の仲間で、日本には18世紀に伝わった
が、栽培は盛んではなかった。
茎の色はアントシアニン。

 ラビゴットソースまたはラヴィゴットソース
(英Ravigote sauce、ravigote はフランス語の動詞ravigoter「元気を出させる」
に由来)は酢、食用油=ビネグレットソース=一般的にはフレンチドレッシング。
に野菜のみじん切りを混ぜ合わせた、サラダに欠かせないソース。
冷製が多いが、温製もある。
材料、レシピがサラダドレッシングのそれに近く、そのためソース単独の
食感もドレッシングをかけたサラダに近いものとなっている。
タマネギやセロリ、ピクルスといった様々な野菜、香味野菜、漬物をみじん
切りにし、ワインビネガーやオリーブ油などの調味料と混ぜ合わせ、主に魚
料理にかけて仕上げる(青魚系料理に添えることが多い)。
サラダやオードブルのソースにも用いる。
食材、調理法、嗜好に応じてアレンジする野菜、油、酢のバリエーションは
幅広く、特に酢に関しては、フランス料理にはワインビネガー、イタリア料理
にはバルサミコ酢、日本料理にはポン酢を用いることで、その適用範囲の拡大
をはかることができる。

二話 日向ぼっこ(吸物)

人参 筍餅 青菜



   にんじんのスープ。

三話 ここほれワンワン(造り)

平目 うに わさび菜 むらめ 酢橘 大根 人参 エディブルフラワー
ベビーリーフ すぐり セルフィーユ カボスゼリー エンダイブ
(カルパッチョ)オリーブオイル 玉ねぎ わさび 醤油 









四話 お宝がいっぱい(焼物)

ミニトマト(赤黄)菜花 鰆 帆立 玉ねぎ 新じゃが 人参 白占茸 
にんにく
バジル バター オリーブオイル 白ワイン 塩こしょう







 最初はこんな器に乗せられてきました。

 続いて鍋が用意され、火にかけられます。中身はお楽しみ!

五話 ポチのいた庭(煮物)

道明寺 鯛 筍 パプリカ 桜葉 牛蒡



  道明寺の桜葉って食べるかどうか迷う。

 ごぼうの切り株。毎回、細工がこっていて感心します。

道明寺粉(どうみょうじこ)
とは、水に浸し蒸したもち米を粗めにひいた食品。
乾飯や煎り種の一種。
大阪府藤井寺市の道明寺で最初に作られ、保存食として使われたのが起源。
糯米を水に浸し、吸水した後水を切り、古くは、釜の上にせいろを置いて、
下から火をたいて蒸した。
その蒸し上がった物を天日にさらして乾燥させて、干し飯(ほしいい)と
して保存した。
現在では、乾燥機で乾燥し、荒く砕いて篩で粒を揃え「道明寺」という商品
としている。
種類は、荒い方から、全粒粉、2ツ割れ、3ツ割れ、4ツ割れ、5ツ割れと用途
に応じて使い分ける。
主な用途は、おはぎ、上方風桜餅。
関西では「桜餅」といえば、この道明寺桜餅を指し、関東の焼皮の桜餅と区別
して「道明寺」と言います。

六話 ありがとう幸せがいっぱい(主菜)

人参(赤黄)春キャベツ ブロッコリー こごみ ふき パプリカ(赤)
水菜 独活 長葱 根三つ葉 うぬめ牛 ゴマだれ ラー油 ポン酢

  ↓ 野菜がしっかり蒸されたので



次はお肉 うねめ牛


  少し前に流行したラー油がアクセント。



前回、5月は確かうぬめ牛のすきやきでした。

メインは必ず福島のブランド牛であるうぬめ牛で、

食べ慣れた、でもごちそう的な食べ方で満足感を出す方針でしょうか。

七話 悲しみを乗り越えて(酢の物)

鯵 独活 胡瓜 筍 生姜 紅芯大根 アーリーレッド プチベール



 分解。

八話 今年も感謝の桜です(食事)

桜海老 三つ葉 蛤 桜みそ 香の物



  大きな蛤がはいっていました。

  ご飯のミニ蒸篭風の器は前回と同じ。

最近だと、2011年9月宿泊の「角館山荘 侘桜」でも使われていました。

九話 めでたし めでたし(デザート)

桜シフォン 抹茶クリーム 
フルーツ(キーウィ マンゴー ブルーベリー いちご)



 桜葉が入っています。 

おもちつきの日の限定デザート。


料理長 吉田 満範 

献立表に名前は入っているものの、テーマがおとぎ話だけに献立つくりが大変

そうで、細工ものもたくさん、盛り付けも繊細。

と、自己主張が感じられない献身的な料理長さん、ごちそうさまでした。

 ポチ?  

 量的には十分でしたが、追加注文も可能。

 食べ過ぎちゃった。

前回は夜食があったけれど、今回はなし。

部屋の飲料もフリーでなかったが、プランや部屋のグレードによる違いか不明。

次回はお待ちかねのお風呂! 

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