昨日も言ったとおり、中学時代は2枚刈りのマルコメ君でした...そんなボクです。
我が家ではコスト削減の為(?)か、中学入学直後から3年間「スキカル」のお世話になりましたっけ...(遠い目)
もう今から25年前。1985年の春。
ボクらは小学校を卒業した...
当時のボクらは中学に進学するにあたり、あるひとつの「儀式」を通過せねばならない運命を背負わされていたのだ...
それは、「丸刈り」。
当時の中学の校則では男子は「丸刈り」。(女子はオーカミカットは禁止)
今では考えられないシステムが、この田舎では当たり前とされていたってワケ。
小学生の頃から「2枚刈り」のボーイズもいたが、大抵は小学校の卒業式から中学の入学式までの間にサンパツ屋さんへ行き、バリカンで「かぎりなくマルコメ君」へと近づくための洗礼を受けなければならなかったのだ。
中学生、また一歩大人の階段を昇るという期待以上に、この丸刈りに対する不安はボクらのキモチをちょっとだけ...いや、かなり曇らせていたのだった。
そんなボクらの中において、友人「アラン」が素敵なサプライズをかましてみせた。
何度も言うが、1985年春。
小学校は卒業した。中学までのちょっと長い春休み。
ある昼下がり、ボクは小学校の校庭で友達とチャリンコにまたがっておしゃべりしていた。
すると向こうからアランが走りながらやってきた。
頭には小学校の黄色い帽子...ま深にかぶっている。
「アラン、ついにやりやがった(刈りやがったナ...)」
ボクともうひとりの友人「ロバート」はすぐに直感した...
そんな「せつなさ」と「彼の坊主姿を見てみたい」という好奇心で、「帽子、取ってや」と言おうとした瞬間、彼はさっと帽子を取り去った...すると、
次の瞬間、ボクらは声を失った...
彼のアタマは左半分がキッチリ2枚刈りの坊主頭になっていて、右半分はそのまま。
しかも刈った左側には、2箇所ほど島のように残されていたのだ。
驚いたのはそれだけでは無い。彼の残された髪の毛はグリーン、ピンク、ブルー、おまけにパープル...とカラフルに変っていた。
きっと彼の行きつけのサンパツ屋さんが、作業の途中にテンションが上がってしまったのだろう...完全に悪ノリの領域を超えたシロモノだった。
ボクらは絶句し、大いに笑った。そして次の瞬間、湧き上がってくる「憧れ」を抑えることができなくなっていった。
そう言えば、以前アランは土曜日の集団下校の際にボクにこう言ったことがあったのを思い出した。
「なぁ、中学へ行ったらボクら、丸坊主になるやろ?」とアラン。
「うん、そうやな~」応えるボク。
「ボクな、頭を刈る時にこっち(左半分を手で押さえ)を丸刈りにして、あと半分を残そうと思ってるねんっ!」と誇らしげに彼はボクに宣言した。
「あっ、そう。」と応えた。ハッキリ言って、ボクはあんまり気にはとめなかったのだけど。
その「崇高なる、ハーフ&ハーフ宣言」から数ヶ月(たぶん)。
彼は見事にその偉業をやってのけたのだった。
「有言実行」。この言葉をボクは彼から教えてもらったようなものだ。
その言葉を思い出し、ボクは彼をちょっと尊敬した。
間違いなく彼は「男」であり、「ヒーロー」であり...
そう、「ひとりC-C-B」だった!
続く...
「Romanticが止まらない」/ C-C-B
http://www.youtube.com/watch?v=362YIsetOSQ&feature=related
我が家ではコスト削減の為(?)か、中学入学直後から3年間「スキカル」のお世話になりましたっけ...(遠い目)
もう今から25年前。1985年の春。
ボクらは小学校を卒業した...
当時のボクらは中学に進学するにあたり、あるひとつの「儀式」を通過せねばならない運命を背負わされていたのだ...
それは、「丸刈り」。
当時の中学の校則では男子は「丸刈り」。(女子はオーカミカットは禁止)
今では考えられないシステムが、この田舎では当たり前とされていたってワケ。
小学生の頃から「2枚刈り」のボーイズもいたが、大抵は小学校の卒業式から中学の入学式までの間にサンパツ屋さんへ行き、バリカンで「かぎりなくマルコメ君」へと近づくための洗礼を受けなければならなかったのだ。
中学生、また一歩大人の階段を昇るという期待以上に、この丸刈りに対する不安はボクらのキモチをちょっとだけ...いや、かなり曇らせていたのだった。
そんなボクらの中において、友人「アラン」が素敵なサプライズをかましてみせた。
何度も言うが、1985年春。
小学校は卒業した。中学までのちょっと長い春休み。
ある昼下がり、ボクは小学校の校庭で友達とチャリンコにまたがっておしゃべりしていた。
すると向こうからアランが走りながらやってきた。
頭には小学校の黄色い帽子...ま深にかぶっている。
「アラン、ついにやりやがった(刈りやがったナ...)」
ボクともうひとりの友人「ロバート」はすぐに直感した...
そんな「せつなさ」と「彼の坊主姿を見てみたい」という好奇心で、「帽子、取ってや」と言おうとした瞬間、彼はさっと帽子を取り去った...すると、
次の瞬間、ボクらは声を失った...
彼のアタマは左半分がキッチリ2枚刈りの坊主頭になっていて、右半分はそのまま。
しかも刈った左側には、2箇所ほど島のように残されていたのだ。
驚いたのはそれだけでは無い。彼の残された髪の毛はグリーン、ピンク、ブルー、おまけにパープル...とカラフルに変っていた。
きっと彼の行きつけのサンパツ屋さんが、作業の途中にテンションが上がってしまったのだろう...完全に悪ノリの領域を超えたシロモノだった。
ボクらは絶句し、大いに笑った。そして次の瞬間、湧き上がってくる「憧れ」を抑えることができなくなっていった。
そう言えば、以前アランは土曜日の集団下校の際にボクにこう言ったことがあったのを思い出した。
「なぁ、中学へ行ったらボクら、丸坊主になるやろ?」とアラン。
「うん、そうやな~」応えるボク。
「ボクな、頭を刈る時にこっち(左半分を手で押さえ)を丸刈りにして、あと半分を残そうと思ってるねんっ!」と誇らしげに彼はボクに宣言した。
「あっ、そう。」と応えた。ハッキリ言って、ボクはあんまり気にはとめなかったのだけど。
その「崇高なる、ハーフ&ハーフ宣言」から数ヶ月(たぶん)。
彼は見事にその偉業をやってのけたのだった。
「有言実行」。この言葉をボクは彼から教えてもらったようなものだ。
その言葉を思い出し、ボクは彼をちょっと尊敬した。
間違いなく彼は「男」であり、「ヒーロー」であり...
そう、「ひとりC-C-B」だった!
続く...
「Romanticが止まらない」/ C-C-B
http://www.youtube.com/watch?v=362YIsetOSQ&feature=related