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Kは日本棋院「幽玄の間」で8段間近!どうぞご期待ください(*'▽')

三々です1

2018年10月01日 | Kのつぶやき
三々のことについて書こうと思います。

最近の流行りの手で、アルファ碁が打ちだし、他のAIも多用している手です。
私の感覚では、星の石を下から持ち上げるようなイメージです。
いろいろな形がありますが、私の好きな形を紹介します。

黒が星です。白が三々に入って押さえてはう、ここが分岐点です。
長年にわたり基本定石と言われてきた黒はね、白はね、黒のび、白はい、黒のびは、
アルファ碁によって白が二線をはね接がないようになりました。
はね接いでしまうと、確かに白の実利は多いですが、外の黒の外勢がとても厚く、白から全く手の付け所がない形になってしまうからです。
最近はそのままにしておいて、外の黒を壁攻めにできる形にします。
少し気持ちが悪い形ではありますが。
なお、逆に黒が隅をはね接いできた場合、壁攻めを狙いずらくなりますが、もう一本はうと先手で生きれます。
いじめや二線をはうのが嫌な場合、単に隅を下がると何の利きも無くなります。
この形は、アルファ碁が鮮やかに壁攻めを決めてますので、人間で打ちこなすのは相当難しと思われますが、個人的には白を持ちたいです。
次は黒の二段ばねです。切って取るのが一番簡明で互角でしょう。
黒は隅を切り、白ポン抜き、黒二目取りまでが定石です。
この定石は、昔は断然黒が有利だと思っていましたが、白から押されたらかなり黒への利きが多いことに気づきました。
まず、押したところを白がはねるのが絶対の利きです。黒は一間に受けるか、下がって利きを無くすくらいです。
白から押されたら黒ははねるくらいですが、二段ばねができず、伸びるしかありません。
白は、ポン抜いているので弾力があり、しかも先手なので、大場が多い序盤は先手先手で足早に打てます。
しかもこの形は、取られている二子を一旦逃げ出すなど、コウ材が四つあります。
黒から打つなら押すぐらいですが、白はね、黒はね、白のびで次に白からのマゲが好点です。
黒はダメ詰まりなので、あまり自由に打てません。黒の実利は多いですけど。
白からすれば、今すぐにでも押しを打ちたいところですが、先手なので色々な構想があるはずです。
私は、こういう選択肢が多く、その中から最善を探すのがたのしいです。
あと、形にとらわれない打ち方を目指しているので、いつもと違う局面に出会えるのも嬉しいですね。
まだまだ三々は多くの形があります。
局面ごとにあった、最善の一手を放てるように、研究していきたいと思います。