5/15 この日は夫の命日です
いつの間にか10年が経ちました
その日の事は、きっと忘れることがないでしょう
前日「頭が痛い!」と言って帰宅し、お風呂も入らずに寝た夫
翌朝、いつものように起き朝食を食べ、車でゴルフ場へ向かいました
「今日は止めたら」という私の言葉に「仕事だから・・」そう言って出かけました
私も仕事をしていたので、時間通りに会社へ・・
9時過ぎたころ、夫の会社から電話があり「ゴルフ場で倒れて救急搬送されました」と・・
すぐに職場からタクシーで病院に駆けつけました(長い道のりでした)
病院に駆けつけると、夫は簡易ベットに横たわり、医師が2人並んでいました
時計の時刻を見て「ご臨終です」と告げられた
まさかこんな姿になっていようとは、夢にも思わずその場で泣き崩れてしまいました
警察の検死があり、その後会社の社長さん始め役員の方々がいらっしゃるまで、私は冷たくなってゆく
夫の身体をさすりながら、ただただ泣くばかりでした
その後葬儀が終わり、仕事をしながら諸手続きに追われた生活
それでも一人で全ての手続きをしました
毎日の通勤の電車の中、仕事中、帰ってから家でも涙が溢れて仕方ありませんでした
「早く迎えに来て・・」そんな事ばかり、仏壇に向かって言っていました
そして、2年後
身体が何かおかしい~ 字が書きずらい、歩きずらい、靴も履きずらい
そして、診察の結果「パーキンソン病」と告知された
「5年で車椅子です」残酷な言葉・・ 思ってもいなかった診断に愕然とし
ショックで会社にも行けなくなりました
2年間休職をさせてもらい、その後退職・・こんなに悲しく苦しい事って・・
暫く薬も効かず、辛い日々を過ごしました
医師から告知された「5年で車椅子」・・その間に自分が出来る事を見つけてみよう
そんな事を思っているとき、写真との出会いがありました
カメラを通して見るお花は、いろんなことを私に教えてくれました
病気になったけれど、世の中悪い事ばかりじゃない
そう思えるようになりました
良い医師と薬に出会えて、まだ普通の生活が出来ています
時には、薬が効かず辛い時もあるけれど、毎日精一杯生きている・・
そう実感しています
私よりずっと辛い思いをしている方がたくさんいらっしゃる・・そう思うと
泣き言を言ってはいけないと思う毎日です