今の世の中ある程度の法律知識が必要ではないかと思う。
騙し商法的なものも多い。
何よりもマンション居住者が多くなった。
管理組合活動に関与することも多くなった。
管理組合活動というのは法律絡みが多いのである。
ところが管理会社はあまり煩いことは言わない。
当然である。
煩いことを言ってお客に嫌われては困るからだ。
普通の人に多くの法律的知識を要求することは現実的ではない。
しかし、何が、どういう場合が法律問題かということくらいの知識は
必要だ。
そうすれば、軽々に無責任に行動してはいけないということくらいは
わかるはずだ。
昔、ロンドンに住んでいた時のこと。
センターラインをオーバーしてきた自動車に衝突されたことがあった。
運転手に「センターラインをオーバーしてぶつかってきたわね」というと
「そうだ」と認める。
「じゃ、そちらの過失よね」というと
「弁護士に聞かないとわからない」という。
「センターラインをオーバーして、こちらの車線に進入し、ぶつけたでしょ」
というと、それは認める。しかし過失や責任になるとわからないと言って逃げる。
何度繰り返しても同じだった。
つまり、何が法律問題かを知っているということである。
だから、事実については認める、認めないはいうが、法律問題になると知らない
ということになるわけだ。
実際のところは少々行き過ぎではと思ったが、
しかし、何が法律問題かを知り、そういう専門的なことについては専門家に
任せるという姿勢は学ぶべきと思う。
特に、理事会の活動をみていると、理事などちっとも偉くないのであるが、
錯覚するのか、自分のしたい放題、行き過ぎではと感じることがしばしばだ。
しかし、マンションの価値は管理組合の管理の状況によって決まるといっていい。
自分のことだけなら許せるかもしれないが、第三者を巻き込むときには
自分が何をしているのかが分かる程度の知識は生活人としての必須知識と思う。
こういうことは会社では教えない。
この程度の法律的事項については基礎的な生活知識として学校で教えるべきではないかと思う。