分け入っても分け入っても本の森

本読む日々のよしなしごとをそこはかとなく♪

●ちいさなヨンダくん14

2006年03月01日 22時04分50秒 | ちいさなヨンダくん
そのよる、ほんとうにヨンダくんは、学校のことをおかあさんにきいたでしょうか。
こたえは、「いいえ」です。
それというのも、ヨンダくんは、かんがえぶかいこどもでした。
本のなかには、学校のはなしだけではなくて、学校へかよえないこども、というのもでてきます。
「ドリトル先生」にでてくる、トミー・スタビンズくんがそうです。おうちがまずしくて、学校へいけなかったのです。
ものがたりや、しょうせつだけではなくて、でんきのなかにも、学校へかよえなくて、くろうしてべんきょうしたひとたちがおおぜいいます。
学校へかよえない、というのは、なにか「じじょう」があることなのです。
まわりをみまわせば、学校へかよっているパンダのこどもというのは、いませんでした。パンダのこどものかよう学校があるというはなしを、きいたこともなかったのです。

「ああ、どうしよう」
おかあさんをこまらせるようなことだけは、したくないヨンダくんです。