居眠りバクの音楽回想

チェンバリスト井上裕子の音楽エッセイブログ。

備忘録Ⅰ~Toccata di Frescobaldi~

2010-11-26 00:03:35 | 音楽理論
7 Trovandosi alcun passo di crome e di semicrorne insieme a tutte due le mani,portar si dee non troppo veloce; quella che fara le semicrome dvra farle alquanto puntate, cioe non la prima, ma la seconda sia col punto; e cosi tutte l'una no e e l'una no e l'altra si.
一方の手が八分音符、もう一方が十六分音符のフレーズに出会ったら、あまり早くならないようにしたほうが良い。これらの十六分音符の走句は、いささか付点で演奏するべきである。つまり、最初に付点を付け、二番目にはつけない・・・片方が付点なら、もう一方は付点なしで・・・という風に。



※十六分音符は付点にしてもよい。
付点は付点でも、ニュアンスが着く程度のものと考える。
付点は、先につけても、後につけてもよい。
目的は、早くなりすぎないようにすること。そのための付点。