漫トラ日記

現実生活空間&脳内妄想空間を日々マンガに浸食される主婦の怠惰な日常

森 薫『エマ』全8巻、『シャーリー』

2007年07月15日 23時32分35秒 | マンガ
 森薫『エマ』全8巻
この前BOで買ってきたものです。
本当は¥105落ちを狙っていたのだけど、さすがにそこまで待てませんでした。
全巻揃って買えただけでもラッキーじゃないでしょうか。。。
実は、『エマヴィクトリアンガイド』も一緒に売ってたんだけど、これはパス。
マンガではないので、¥105落ちしたら買うつもりです。

さて、評判のマンガなのでストーリーを知っている人も多いと思うけど、一応ご紹介。

ヴィクトリア時代のイギリスが舞台。
引退したガヴァネス(家庭教師)ケリーの所へ、
かつての教え子ウィリアム・ジョーンズが訪ねて来ます。
彼はそこでメイドをしているエマに一目惚れ!
美人で気立ての良いエマはあちこちの男性から言い寄られるものの、
誰にも関心を寄せたことがないのに
ウィリアムにだけは無関心でいられません。
幾度か出会ううちにお互い惹かれあい、クリスタル・パレスで思いを確かめ合う二人。。。

しかし、成り上がりとは言え富裕な貿易商であるジョーンズ家では
ウィリアムと子爵令嬢との縁談が持ち上がっていたのです!
一方、エマは雇い主のケリーを亡くし、ジョーンズ家を訪ねます。
が、運悪くウィリアムは留守。
ジョーンズ家で彼を待つうち、二人の身分の違いを痛感したエマは身を引く決心をします。
エマを失って傷心のウィリアムは、愛してもいないエレノアにプローポーズをするのです!

ロンドンを離れたエマはドイツ系移民のメルダース家でメイドとして働き始めます。
ある時、メルダース婦人のお友達、ミセス・トロロープに出会いますが、
なんと、彼女はウィリアムの母親だったのです!
そして、ロンドンで思いかけず再会するエマとウィリアム!
しかし、ウィリアムには婚約者が。。。。



なんと言うか。。。こうやって粗筋を書くと、ありきたりで古臭~いメロドラマなんだけど、
良いんですよ~~!

身分違いの恋、すれ違いと再会、美しいドレスと華やかなパーティ等等。。。
少女漫画好きの血が騒ぐ設定に加えて
時代考証の確かさ、それを表現できる筆力、嫌味のない絵柄も魅力です。
そして、そして、勿論!ハーッピーエンド!!
思わずあなたもヴィクトリア時代にトリップしてしまうこと請け合いです~~

ただし!、何でも手放しで褒めない夜から一言!
ラストが。。。あっけない~~!
もっと、身分違いの苦悩を追及して欲しかったわ~~!

でも、8巻の番外編で振られたエレノアを救ったのはグー!
あの時代、振られ女はスキャンダルにまみれて
家の恥と見なされていたので、あのままではあまりにも気の毒だったわ~
悪いのは、優柔不断なウィリアムだからね!



 森薫『シャーリー』
『エマ』と同じ、メイド物。
メイドと聞くと萌え系を連想して、引きそうだけど
『エマ』も『シャーリー』も萌えを超越した、マジメな良作です!

若干13歳のメイド、シャーリーと雇い主ベネットとの交流を描いた、ほのぼのシリーズ。
他にメイドのネリーの話と、同じくメイドのメアリを主人公にした短編が収録された、メイド萌えの一冊。