☆ピアニスト吉田純の部屋☆

ピアニスト、編曲家吉田純のBlog。アリオーネ音楽教室主催、アリオーネミュージック代表。横浜音楽振興会代表。

ウィントン・ケリー

2008-11-15 03:59:05 | jazz
8分音符がもっともスウィングしているジャズピアニストの筆頭である。
トリオのアルバムでももちろんそれは堪能できるが、伴奏にケリーが回った時その凄さはさらに痛感する。

その代表的な超名演奏が
「Blue's moods」のI'll close my eyes


多分ケリーも相当に気分が良かったのだろうが、本当に8分音符が始終踊っている。素晴らしいイントロ、エンディングもバッキングもソロも全部の音が壷に入ってるような演奏である。マイルスバンドでの演奏よりもノリノリなのは気のせいだろうか。(やはりマイルスは相当な影響力があったから)
ジャズピアニストはみんなこの8分音符を研究したり、分析したりする。スタッカート気味だとか、イーブンに近いとか。。。

もちろん分析してもそのニュアンスを実際に演奏で出すには、それは難しい。だからジャズの8分音符は本当に奥深い。でもこれに興味ないピアニストは上手にならない。もちろんピアニストだけじゃありませんが。


先日「東京ジャズフェスティバル2008」のBS録画のDVDをまとめて見た。ハンク・ジョーンズやロン・カーターといった大御所から日野皓正さん、上原ひろみさん。他フュージョン系アーティスト多数出演でした。
でも僕は予想以上には楽しめなかった。フュージョン系のような演奏がたくさんあったから。もちろんジャズの要素沢山取り入れたりしているのでしょうが、どうしても8分音符のスウィング感、緊張感などはそんなに求めていないと個人的に感じます。ミシェル・カミロといドミニカ生まれのピアニストは良かった!テクも凄いですがラテン音楽に精通してます。
フュージョン系などと一つにくくっては怒られそうだが、僕はそちらは詳しくないのでお許しを

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