ビバのよもやま日記

長い介護生活から解放されて、猫と酒におぼれる毎日を綴る日記です。

ばあちゃんの時計

2008-07-12 20:57:04 | 自宅介護

 ばあちゃんのコタツテーブルには、いつもアナログ時計があります。

 ショートスティに行くときにも持って行きます。

 でも・・・ばあちゃんってば、時計は読めても時間の概念が無いんです。

 夜9時だということは分っても、寝る時間だということが分らないんです。

 同じく、朝のディサービスのお迎えの時間が8時50分前後だということは知っているのに、その時間になっても、声をかけて知らせても、行動に移ってくれないんです。

 なので、今朝はすんごくあせりました。

 8時半には食事を終えて、トイレを済ませておかなければならないのに、何度声掛けをしてもマイペースにごはんを食べています。

 『ばあちゃん、迎えが来るよ

 『はあ、ほんだなぁ・・・モグモグ・・・』

 『ばあちゃん、全部食べなくて良いから、トイレに行こうよ

 『はあ、そんたな時間だかぁ・・・モグモグ・・・』

 『ばあちゃん、あと5分で来るよ

 『はあ、そんだなぁ・・・モグモグ・・・』

 『あ゛ーっ、時間切れ』強制執行でお膳を下げました。

 以前なら、もっと早く食べ終わって、準備万端で出かける人だったのに・・・

 トイレに誘導しようとしても、立とうとしてくれません。

 入れ歯の掃除をしたいようです。

 ・・・ほどなく、ディサービスのお迎えがやってきました。

 とりあえずばあちゃんの手荷物を先に玄関に持って行き、強制連行のような格好で玄関まで連れてきました。

 職員さんに靴をはかせてもらい、いざ出発・・・というところで『おしっこさいきたい』と言い出します。

 お迎えはマイクロバスで、大人数を1時間くらいかけて迎えに回っているので、1番目のばあちゃんが時間をかけてしまうわけにはいきません。

 着替えとオムツを持たせているので、汚れたら取り替えてもらうということで、出発です。

 あとで聞いたところによると、バスに乗ったとたん居眠りモードに突入。ほとんど一日中、ウツラウツラしていたそうです。

 ということは・・・今夜は徘徊モードかぁ

 眠剤を飲ませても、寝ぼけたまま徘徊することが多くなりました。

 飲ませなければ、確実に徘徊します。

 ばあちゃんの安全と、私の睡眠・・・

 バランスが難しいです。

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 あ、そういえば今日・・・

 夕食の準備をしていたら、キッチンカウンター越しにばあちゃんの頭のテッペンが見えたんです。かなりのスピードで移動しています。まずい・・・玄関から出る気だ

 母ちゃんも気づいたようですが、なにしろ『膝・腰痛』がひどくて動けずにあたふたしています。

 そのとき私はフライパンでナスを炒めていました。

 火を止めて、ばあちゃんを追いかけます。

 なんと、私の巨大なサンダルを履き、バタバタとスロープを歩いて道路に出ようとしています。

 気づかなかったら、どこまで行ってたかなぁ・・・。

 屋外徘徊なんて、何年ぶりだろう・・・。

 また、屋外徘徊がはじまるのかなぁ・・・。

 2重ロック、しっかりかけておかなきゃ

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