訪問看護ステーションジョジョ(株式会社THS&EK)のご案内

ジョジョは医療ニーズの高い人の訪問看護、療養通所(デイ)老人ホームをしています

アル中さんと呼ばれる人

2014-12-05 22:05:27 | 訪問看護
アル中なん。こんな人はジョジョさんだって・・・と

訪問の依頼あり訪問している。
アル中と呼ばれる人は看護師が嫌い・・・って言うか
医療者が嫌い。なぜなら言う事が決まっている。
「酒をやめななさい」
でも私は言わない。

来ても良いか尋ねたら「来ても良い」と笑顔で答える。
病院へいかない介護4の1人暮らし。
何時、孤独死になるか
たぶん心が気弱になったから介入を許したのだろう。

病院へいけないなら往診医を頼もうかと聞く。
「来てもらってよい」と機嫌よく言ったが
往診の後、気にいらなかったようで
「もう来るな」とケアマネさんに当り散らす。

介護さんもケアマネさんも大変な様子。メンバーの交替も何度かあったよう。

私たちは二人対応。なぜなら交替出来ないし、一人では続かない。看護師が疲弊する。
辞めると益々アル中さんの心がすさむ。
こんな人への対応は逃げてはいけない。とにかく信頼されるまで・・・と思うから

「来ても良い」と言ったが1ヶ月以上無視無言
清拭「イラン事すんな」髭剃り「まだいい」
バイタルは測定するが後は何もする事がない。
看護師は私の顔を見て、どう対応しようと困っている様子。
黙ってテレビ鑑賞。
沈黙の時間。
かと言って早く帰る訳にはいかない。
彼は寂しいのだから・・・
あ~~する事のある訪問の方がどんなに楽だろう。と思うが
必ず変化はあると訪問を続ける。

相当ケアマネさんを困らせたと思うが
「いつ死ぬかわからないから市役所に言っておいて」と連絡。
それくらい具合が悪くなった時
やっと私の出番がやってきた。
今では素直に病院へ運ばれている。(通院)
通院日だから訪問は無しと微笑む私に
「何でよ。1週間に1回来る事になっているだろ。日を変えて来い。何時でも良いから」と
少々怒りモード

今では「時間のある限りゆっくりしていけ」と言ったり、お茶を出してくれそうになる。

訪問看護を待っていてくれているようだが
地雷を踏まないように注意しなければ1時間の訪問は務まらない。