在宅での死。家族の言葉2

血液疾患

入院を拒否した為、
入院しなければ死ぬだろうと言う事で
毎日輸液が必要と言う事で依頼があった。
私は輸液したところで死期は近いだろうと思い家族に在宅での死を確認した。

最期の日も輸液していた。
妻は全く気づかなかったと言う。
静かに穏やかで苦しまなくて良かった。
入院していたら私も（妻）毎日病院に行かんならんし・・・
この年で無理ながいちゃ
体調が悪くなったし（帯状疱疹）
私の事を思ってくれて入院せんかったがいちゃ。
家で逝って良かった。
こんな制度、知らんかったけど良いわ。
看護婦さんが来てくれるから安心しとった。

まだ早いかと思ったが、年越しするのもと思い訪問した。
家での看取りは、辛いものだが亡くなってしまうと
入院しなかった夫への感謝の言葉が聞かれた。

老衰

100歳、急に動けんようになって
病院は嫌と言うし・・・

はじめは家族の希望で
毎日輸液に訪問したが本人が泣いて拒否。
輸液したところですべての機能が落ちている。
脚が浮腫み褥瘡になるだけ・・・

よくある普段介護していない人が「病院」を希望する。
これも本人が強く拒否
実子であるが縁を切る。もう来るなと話された
毎日介護している同居家族は
不安を乗り越え本人の希望を優先する事を選ばれた。
同居家族と話し合い看取りに備えた。
そして最後の日が訪れた。

やはり
同居家族は「これで良かったと思う」と話された。
家で看取った家族の表情は本当に素敵だ。
自分たちが出来るだけの事をしたからだろうか。


病院へ連れて行く事は容易い。救急車に乗せれば良いのだから
（でも最近はそのまま返される事もあると聞く）

私も96の母がいる。
本人の希望を叶えてくれる同居者がいるから
例え実の子であろうと余計な事は言わないでおこうと思った。
介護してくれている姉に感謝し病院へ入れようと自宅にいようと
介護していない私は口を出すべきではないと改めて思う。