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記者/声楽屋のヨーコが綴る、サッカードイツ代表の時事情報ページ。選手やクラブの話を中心に、現地観戦記などもお届け。

ドイツ代表 試合スケジュール【随時更新】

【2024年】※時間は原則欧州現地時間、勝利は☆マーク
3月23日 21:00 フランス🆚ドイツ(N)
3月26日 20:45 ドイツ🆚オランダ(N)
6月14日 21:00 ドイツ🆚スコットランド(EM)
6月19日 18:00 ドイツ🆚ハンガリー(EM)
6月23日 21:00 スイス🆚ドイツ(EM)
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(WC)…ワールドカップ
(N)…国際試合
(EM)…欧州選手権
(NⅬ)…ネーションズリーグ

ドイツ代表+バイエルン・ミュンヘン+ブンデスリーガ試合予定一覧

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静かに、燃えろ。ブラインドサッカー「さいたま市ノーマライゼーションカップ」を観戦!

2014-03-21 | Nationalmannschaft+Ex



みなさん、Ciaoヨギです(´v`)ノ
本日は21日に埼玉県さいたま市で開催された「さいたま市ノーマライゼーションカップ」の様子をご紹介しますね。

今回、新聞ふうにかっちりした文章で書こうかなとも思っていたのですが、あえてブラインドサッカー初観戦の目線でつづりたいと思います。



同イベントは、視覚にハンディをもった人たちがチームを組んで行う「ブラインドサッカー」の大会。今回が二回目の開催となる同大会は、イオン大宮店の屋上にある「フットメッセ大宮」が会場となりました。国際親善試合ということで、ブラインドサッカー日本代表と戦うために招待されたチームは……。



ブラインドサッカー・ドイツ代表のみなさん!
DFBのロゴが入ったウェアをまとい(ちらっとしか映っていないので定かではありませんが)、はるばるフランクフルト空港から空の旅を経て日本にやって来てくれたのです。



欧州のブラインドサッカーの歴史は1986年、スペインでスタートしました。その20年後の2006年5月、これまでブラインドサッカーのチームがなかったドイツは紆余曲折を経て、ベルリンで開催されたブラインドサッカー国際大会のためにチームを結成。その後ブンデスリーガと同じような国内リーグが発足したのです。



現在ではザンクト・パウリvon1910(写真)をはじめ、ケムニッツァーFC、SF/BGブリスタ・マールブルク、SGE ブラウンシュヴァイク/LFCベルリン、VfB 09/13ゲルゼンキルヒェン、MTVシュツットガルト1843、BFW/VSVヴュルツブルク、ISC Vik.ドルトムント-キルヒデルネ、SG PSVケルンと計9つのクラブが4~9月のシーズン中、しのぎを削っています。



ちゃんとマイスターシャーレもありますよ~((o(´▽`)o))
ちなみに彼らの試合は基本、無料で観戦できます!



では、ちょっとここでブラインドサッカーの大まかな特徴を。
ブラインドサッカーは正式名称を「視覚障害者5人制サッカー」といい、FIFAが定めたフットサルのルールにアレンジを加えた内容で試合が行われます。選手たちが争うのは38~42m×18~22mのコート。そこに円形や直線のラインが引かれ、ゴールエリアなどが示されます。



彼らが使用するのは革などで作られた直径62cm、重さ510~540gのボール。FIFAの公式球(直径68~70cm、重さ410~450g)よりもひとまわり小さいのですが、内側にボールの場所を音で知らせるための鈴が入っているので、そのぶん少し重くなっています。

現在は日本でも国内生産が行われていますが、欧州ではブラジルの刑務所で生産されたものが主流となっているのだとか。



試合には今回行われるB1クラスに加え、B2/3というカテゴリーがあります。
B1の場合、光をまったく感じない状態である「全盲」の選手と、視機能はある程度有するものの、視覚以外の機能を使って日常生活を行っている「ほぼ全盲」の選手たち計4人に加え、目の見える(晴眼者)GKの5人グループで試合に臨みます。

その際、GK以外がみんな同じ条件になるよう、アイマスクで完全に視覚を遮断します。さらに頭部を守るヘッドガード等も身につけます。



また、通常のサッカーにはない「サイドフェンス」がコートをぐるっと囲んでいるのも特徴。選手たちのけがを防ぎ、ピッチの大きさを選手自身が把握するのにも役立つとか。そのため、通常のサッカーにある「オフサイド」のルールがありません。

フェンスというよりもボードが連なった形に近いのですが、ヨーコはあとでこのサイドフェンス間際の迫力を知ることになるのです……!



そしていよいよ強風の吹き荒れる中、これが初の対戦となる日本代表とドイツ代表による前半後半25分ずつの、計50分間の試合が始まりました!



こちらはドイツ代表のGK、エンリコ・ゲーベル選手。ゴールネットの近くには「コーラー」と呼ばれる、ピッチの中の選手たちに声を出して指示するガイド役がいます。「左3メートル、35度の方向!」など、一人ひとりの選手の位置を正確に、手早く大きな声で伝えていました。



視機能がはたらかない部分を補うのは、彼らの耳。そのためボールの中の鈴の音やコーラー、監督の声がよく通るように観客たちはプレー中も口を閉ざさなければいけません。



これが意外と難しい! もちろん、ゴールを決めたときやブレークのときには応援の声を上げてもいいのですが、ラフプレーや上手にパスがつながったとき、いつもなら「待てー!」「いいぞ!」と思わず出る声を飲み込みます。



轟々と風がうなる音とコーラーたちの指示する声以外には、ピッチの中の彼らが「VOY(ボイ)!」と繰り返す掛け声のみ。これはボールを保持した選手に向かって、自分がここにいることをアピールするための掛け声。この声を出さすにボールを奪いにいくとファールをとられる――というルールだそう。



止むことのない強風と、くるくると日差しの強さが変わる天気。そんな状況にもかかわらず、両チームはそれぞれチャンスを見出すものの互いに譲らず。遠目から見てもさすが屈強なドイツ代表たちですが、それでも高い人で180cm後半なのだとか。



……いつも190cm台がざらにいる、ドイツA代表を見慣れているせいでしょうか!?(笑)



先に得点を引き寄せたのはドイツ! 前半、日本のファールによってPKになったドイツは、コーラーが金属の棒でゴールポストの間隔を示す音を出し、距離感の指示を聞いてからキック。これが見事に決まり先制します。



後半に入り、選手交代で入った6番のコフィ・オセイ選手が驚きのプレーを見せます。今年で41歳になるとは思えないほどの力強さとスピードで素晴らしいドリブルや抜きを披露、しかもシュートがこれまた強烈! 同選手にボールがわたると、日本代表を応援している観客たちも思わず注目するほどでした。



2点目を決めたのは、激しい当たりで体を痛めたものの、そのまま後半も出場したキャプテンのアレクサンダー・ファンクマン選手。左からドリブルで運んだボールは見事、ゴールネットへ!


強風で髪の毛が~!! これはフリーキック。味方選手の脚の間にボールを置いて蹴ります。

さらに終了が近くなってきたころ、フリーキックからオセイ選手が豪快なシュートを放ちます。
これが決勝点、0対3でドイツが勝利~!!
ブラインドサッカーが正式種目となっているパラリンピックなどに出場したことのない彼らですが、ここ数年でめきめきと実力をあげてきているそう。やはりサッカー大国ドイツの底力でしょうか☆



そして先にちょこっと述べていた、サイドフェンスの臨場感を味わえる動画です。フェンスの部分の高さでスマートフォンを持ったままで撮影したので指が映ってしまっている箇所もありますが、どのくらいの距離で激しいぶつかり合いを見られるかの参考になれば幸いです。
いやホント、この迫力にはすっかり度肝を抜かれました!



試合も終わり、個人的にイベントを通して感じたことは「とにかく、もっとみんなに広く知ってもらいたい!」ということ。ヨーコも含め、観客のみなさんも「どうしてボールの位置がわかるの?」「どうやって声の情報を聞きながら、まるで見えているみたいに暗闇の状態でプレーできるの?」と不思議がっていました。

でも確かに、フィールド上の彼らは数歩足を動かすときでも少し探るようなしぐさで、声を出していないと近くにいるほかの選手にもぶつかります。にもかかわらず、ひとたび試合になると、まるですべてが見えているかのように動く姿に圧倒されます。


選手たちの足元はスパイクではなく、シューズを着用。

音楽を学んだ視点からいえば、確かに音で距離感を身につけることは可能です。ただしボールは止まってなどいません。常に動き回るボールの感覚を、視野が閉ざされることで一層周囲の感覚が狭く感じる中、彼らはどうやって"聞き分けて"いるのか。とても興味があります。

また、イベントに関してはいろいろ思うところも。
ファールのときのコールは日本語だけじゃなく、せめて英語でもほしいと思いました。自国の言葉ではない環境の場合は、共通のアナウンスが不可欠。特に耳で情報をキャッチする彼らにとって重要なことなのではないでしょうか。

そして試合前にチラシをいただいたのですが、そこに簡単でいいから大まかなルール説明が添えられていると、一層ブラインドサッカーを楽しめると思いました。スタジアムで行われるサッカーとの違いなど、ちょっとしたヒントがあれば、ブラインドサッカーがより身近に感じられそう!



その後、ピッチをあとにする彼らに写真をお願いしたところ……。なんと「一緒においで♪」と手をひかれ(彼らは移動のときは手をつなぎ、一列に連なって動きます)、あれよあれよという間にヨーコも代表チームの中に混じらせてもらいました(爆)! 写真は左からGKのセバスティアン・シュレイヒ選手、タイメ・クッティク選手、ムルゲタ・ルソム選手、そしてこの日のMVPに輝いたコフィ・オセイ選手、セバスティアン・シェーファー選手です♥




さらに彼らから「アリガト~!」と、FIFAの女子W杯用のジャケットをいただきました♪ うれしい!(≧∀≦)

試合のときにも感じましたが、印象的だったのがドイツ代表のみんなの明るさ! 試合後には日本代表のサポーターのみなさんから「Deutschland」のコールが届けられたのですが、それに応えて代表のみんなはノリノリ! 逆にドイツ代表のみんなから「ニッポン!」コールが贈られるという一幕もあり、会場が微笑ましい雰囲気に包まれました。

余談ですが、こちらでは超アウェーなヨーコの後ろ姿を見ることができます(笑)☆



初観戦の感想は「ただただ圧倒された! そしてみんなすごく明るい!」でしたが、おそらく彼らの環境はブンデスリーガの3部であるドリッテリーガのようなものなのかな、と思いました。
だって、代表ユニが2期前のなんだもん! 逆にこの2010年W杯仕様のユニは最新のものに比べると、とてもスタイリッシュなのでうれしいと思った反面、現在も学生や仕事をしながらサッカーを続けている彼らの環境が、もっとよくなるようにと願わずにいられません。

Danke, BlindFußball Deutsche
Nationalmannschaft♥


そ・し・て! 今回の試合を見逃した方に朗報!
なんとこの11月、彼らがブラインドサッカーW杯のため、再び日本の地を訪れます!!
試合会場は東京・渋谷。ぜひ一度、彼らの戦う姿を生で体験してみてくださいねo(^▽^)o

では、また☆


【おまけ】


そういえば、今年に入りウルグアイ代表のディエゴ・フォルラン選手が日本にやってきましたね。



ヨーコは数年前にドイツとの親善試合で彼のプレーを見たのですが、当時ホーム戦ということでゴーゴーだったドイツ代表を翻ろうする、素晴らしいプレーがいまも記憶に残っています。



その彼のプレーを日本にいながら楽しめるなんて、本当にうれしい時代になりました♥
当時、ドイツにもたくさんのウルグアイサポーターがやって来ていました。「フォルラン、あのバスのあそこに乗ってるよ~」と、水色のサポーターの中に一緒に黒いユニフォーム姿で混じらせてもらったという思い出も……♥

ぜひ、セレッソ大阪の本拠地ではもちろん、アウェーでも「もしかしてウルグアイから?」といった雰囲気のサポーターがいたら声をかけ、気軽にコミュニケートしてみてください♪ 彼らの陽気さと、心からサッカーが好きなんだという気持ちにふれられると思いますヽ(´▽`)ノ.+°o*。. 

何より、遠い日本にまでやってきてくれた彼らに「ニホンまで行って応援してよかった!」と思ってもらえれば、いちサッカーファンとして何よりの喜びです♪


ブラインドサッカーがくれた 生きる勇気
¥1,470
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闇の中の翼たち―ブラインドサッカー日本代表の苦闘
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