みなさん、Ciaoヨギです(´v`)
ドイツ現地時間の15日午後1時過ぎ、ついに今月の代表戦招集メンバーが発表されました。
今回はフランクフルトのDFB本部にて、われらがドイツのヨアヒム・レーヴ監督(通称ヨギヨギ)ら立会いのもと選手のリストが公開されました。
発表予定は午後12時半からだったのですが、ヨギヨギの乗ったフライブルクからの列車が遅延したため約1時間遅れの会見に。
会見場に入ると、ヨギヨギの表情も一転。
どことなく、いつもより緊張したムードの中で選手のリストが発表されました。
それがこちら。以下が今回の3月の代表戦招集メンバーです。
【GK】
1 Manuel Neuer(マヌエル・ノイアー/バイエルン/age32)
22 Marc-Andre ter Stegen(マルク=アンドレ・テアシュテーゲン/バルセロナ/age26)
12 Kevin Trapp(ケヴィン・トラップ/フランクフルト/age28)
【DF】
4 Matthias Ginter(マティアス・ギンター/メンヒェングラートバッハ/age24)
3 Marcel Halstenberg(マルセル・ハルステンベルク/RBライプツィヒ/age27)
2 Thilo Kehrer(ティロ・ケーラー/パリ・サンジェルマン/age22)
【初】13 Lukas Klostermann(ルーカス・クロスターマン/RBライプツィヒ/age22)
16 Antonio Ruediger(アントニオ・リュディガー/チェルシー/age25)
14 Nico Schulz(ニコ・シュルツ/ホッフェンハイム/age25)
【初】17 Niklas Stark(ニクラス・シュタルク/ヘルタ・ベルリン/age23)
15 Niklas Süle(ニクラス・ズーレ/バイエルン/age23)
5 Jonathan Tah(ヨナタン・ター/レヴァークーゼン/age23)
【MF/FW】
10 Julian Brandt(ユリアン・ブラント/レヴァークーゼン/age22)
【初】7 Maximilian Eggestein(マキシミリアン・エッゲシュタイン/ブレーメン/age22)
20 Serge Gnabry(セルジュ・グナブリ/バイエルン/age23)
18 Leon Goretzka(レオン・ゴレツカ/バイエルン/age23)
21 İlkay Gündoğan(イルカイ・ギュンドアン/マンチェスター・シティ/age28)
23 Kai Havertz(カイ・ハフェルツ/レヴァークーゼン/age19)
6 Joshua Kimmich(ヨシュア・キミッヒ/バイエルン/age23)
8 Toni Kroos(トニ・クロース/レアル・マドリード/age29)
11 Marco Reus(マルコ・ロイス/ドルトムント/age29)
19 Leroy Sané(リロイ・ザネ/マンチェスター・シティ/age23)
9 Timo Werner(ティモ・ヴェルナー/RBライプツィヒ/age22)
そしてヨギヨギ(59歳)!
今回の23名の平均年齢は24.5歳。ぎりぎり20代前半という年齢に。
また、メンバー発表後は質疑応答の時間がもたれました。
まずヨギヨギが口にしたのは、先週から世間の注目を浴びている"あの件"のことでした。
これまでチームの中心であった松(マッツ・フンメルス選手)、ボア(ジェローム・ボアテング選手)、三浦(トーマス・ミュラー選手)の3名に対し、今後のチーム構想には予定されていないということが報道されてから約10日。
そのことについてヨギヨギは「自分が最も重要視したのは、彼ら一人ひとりと直接会って伝えることだ。それは電話でもなく、インターネットのニュースでもなく、まず彼ら自身に自分がそれを伝えることだった。それこそが長年尽くしてくれた彼らに対する姿勢だと思った」とコメント。
また、選手や主にバイエルン関係者が指摘する"たった5分の対面"という意見に対しては「80回以上のキャップを持つ彼らにこのことを伝えるのは、決して簡単なことではなかった。彼らには感謝の念しかない。しかし、会話の時間の長さと彼らへの敬意が比例するというのではない。内容の質こそが重要であり、時間の長さは問題ではないと思う」とヨギヨギ。
同時に「ミュラーとはあのあと再び電話で話をした。今回の決断は選手個人への評価につながるものではないということを伝えた。代表監督としての自分の仕事は、どの選手たちとも公平に正直に向き合うこと。これからは若手に成長する機会を与えたい、そのために次回のEURO2020までは今回の3名を入れずに考えたいということもだ。もし仮に『今回は招集しないが9月以降の試合に呼ぶ』と期待をもたせるのは困難なことだっただろうし、それは代表選出において公平ではないと思う」と語りました。
さらにヨギヨギが強調したのは、あくまでも2020年までの構想に入っていないということであり、代表選手としての能力にNOを突き付けたわけではないというもの。「いまの我々にとって必要なのは、チームの新陳代謝。それは昨年の結果を見ても避けられないものだ。自分たちはいくつかの段階を経て選手たちをチェックし、熟考して半月前ようやく結論に達した」と、今回のプロセスについて述べました。
これに関しては"ヨギヨギが監督を退任した場合は、その限りではない"という受け止め方もでき、復帰の可能性はゼロではないと伝えたメディアもありますが、実際のところ2020年にはみんな30歳を超えている状況であり、現時点でのパフォーマンスを鑑みる限り復帰の可能性は……正直、監督が交代しても逆に厳しいのではないかと思われます。
また、最新ニュースではラインハルト・グリンデルDFB会長が今回の決定を事前に知らされていなかった件について、ヨギヨギの指導陣チームを批判したという報道も(その一方で「監督がすべての決定権を持っているので、決まった事は否定しない」とのコメントも発表しています)。
それに対しては「極力情報が事前に漏れないよう、この決定を知っていたのはコーチングチームとビアホフ(オリバー・ビアホフ独代表チームマネージャー)だけだった。事前にリークされるリスクを減らすため、バイエルンのクラブ関係者には直前に連絡して接触した。なぜなら最初に彼らがこのことを知るのはクラブ側からではなく、自分の口から結果を知らせるべきだと思ったからだ」とヨギヨギ。
(会長より選手優先かい!というツッコミは置いておきましょう……(@∀@)アハハ…)
そして話題は今後の代表の動向に。「これは代表選手が多く在籍するバイエルンともこれまで話してきたことだが、現在の選手たちはスピードと持久力の面においてすでに極限に達している。これからはそこに加え、認知の領域でより鍛えられた選手が必要になってくるだろう。そしてそれこそがサッカーの未来につながると考えている。その意味では、今後さらに各クラブとトレーニング内容などの連携を深めていかなければならない」とヨギヨギは課題を示しました。
その一方で気になるのは、これからチームを率いていくのがどの選手になっていくのかということ。
「新しいチームは今後、世界のトップレベルに戻ることを目指すというプレッシャーを負う。加えて20代前半の選手はプレーに全力をそそぐので精一杯だ。まずは代表チームの中でチームをけん引できるように成長する必要があるが、ゴレツカやキミッヒにはその可能性があると思う」とヨギヨギ。
そして今回、招集は見送りとなったヨナくん(ヨナス・ヘクター選手)とルディ君(セバスティアン・ルディ選手)、さらにはゲコ(マリオ・ゲッツェ選手)についての質問も。それに対しヨギヨギは「彼らのチャンスがなくなったわけではない。特にヘクターの場合、彼がケルンでは左側でプレーする機会が少ないということがネックになり、今回はより新しい顔ぶれのパフォーマンスを見ることが優先された」と答えました。
そのほか注目度の高い話題として、今後の正GKが誰になるのかということについても取材陣から質問が及びました。「今年は実験的な試合もいくつかあるので、テアシュテーゲンはゴールを守るチャンスを得るだろう。しかし、現在はキャプテンでもあるノイアーが1番だ。とはいえ彼もそれにふさわしいプレーが求められる。これはどのポジションにおいても、誰も油断できない立場にある」との見解を示したヨギヨギ。
新しい船出となるドイツ代表ですが、まずは月曜日の昼にヴォルフスブルクのリッツカールトンホテルに集合し、トレーニングがスタート。「よりパワフルに、よりしっかりと目標と意志を持ったチームを作り上げていく」というヨギヨギのもと、はたして今月の2戦でどのような手応えを感じられるかに注目したいと思います。
では、また☆☆☆☆
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