愛しき人へ・・・
はじめて出会った時から、いつもきみのことばかりを見ていました。
天使のように輝くきみは、世界でたったひとつの奇跡です。
きみへの思いが、弱虫だったぼくのすべてを変えてしまいました。
焼けるように苦しい胸は、爪を立ててわしづかみにしても、
心に刻まれたきみの面影のひとつでさえ、取り去ることはできませんでした。
ほんのひとつまみの欠片だけでも、摘み取って忘れることができるなら、
きみ以外のことを考えることもできるのに・・・
また会いたくて、いつもそばにいたくって、いつまでも一緒にいたくって、
でもなかなか会えなくて、声もかけられなくて、泣いているきみを慰めてもあげられなくて・・・
すれ違ってばかりで、強がってばかりいて、素直になれなくて。
でも、
きみへの思いがぼくを無敵にします。
どんな痛みも、どれほどの苦しみも、世界中の人間を敵に回そうと、けっして恐れやしない。
きみに振りおろされる刃も、深く傷つけようとする言葉も、すべてをことごとく蹴散らしてみせる。
ぼくを信じてさえくれるなら、
どんなに傷つけられたってかまわない。
どれだけ血を流されようと、逃げ出したりなんかしない。
悪魔に魂を売り渡してでも、生命をかけてきみを守り抜く。
感じたことはありますか、空気の色、水のにおい、そして、きみが持っている、限りない未来。
きみがそこにいるだけで、くすんだ景色が、まぶしい光で明るく照らされるのを・・・
人は変わっていくけれど、ぼくのきみへの思いが変わることはありません。
いつも、ついていないことばかりじゃない。いつだって、明日は必ずやって来る。
朝日は、きみ自身。どんなに長く暗い夜でも、微笑むだけで粉みじんに吹き飛ばしてしまう。
水晶よりも透明で、湧き出る泉より純粋に、炎よりも熱く、
きみが、好きです。