1 難波の堀江とはどこか
日本書紀・欽明天皇・仏教公伝において「天皇はいわれた。『それでは願人の稲目宿禰に授けて、試しに礼拝させてみよう』と。・・・。小懇田の家に安置し、寧ごろに仏堂を修めるよすがとした。向原の家を清めて寺とした。後に国に疫病がはやり、人民に若死にする者が多かった。物部大連尾興・中臣連鎌子は共に奏して、・・・仏を早く投げ捨てて、後の福を願うべきです、といった。・・・。役人は仏像を難波の堀江に流し捨てた」とある。
善光寺縁起によると「信濃の国の本田善光が国司に伴って都に参った折、たまたま難波の堀江にさしかかると、『善光、善光』と呼ぶ声がどこからともなく聞こえてきた。そして、驚きおののく善光の目の前に、水中より燦然と輝く尊像が出現したので、善光はそれを持ち帰った。それが現在善光寺で祀られている秘仏本尊の一光三尊阿弥陀如来像である」とする。
通説は「難波の堀江」を、向原寺(豊浦寺)の一角にある「難波池」と称される小さな池であるとしたり、大阪の和光寺あたりであるとしている。
日本書紀・欽明天皇・仏教公伝において「天皇はいわれた。『それでは願人の稲目宿禰に授けて、試しに礼拝させてみよう』と。・・・。小懇田の家に安置し、寧ごろに仏堂を修めるよすがとした。向原の家を清めて寺とした。後に国に疫病がはやり、人民に若死にする者が多かった。物部大連尾興・中臣連鎌子は共に奏して、・・・仏を早く投げ捨てて、後の福を願うべきです、といった。・・・。役人は仏像を難波の堀江に流し捨てた」とある。
善光寺縁起によると「信濃の国の本田善光が国司に伴って都に参った折、たまたま難波の堀江にさしかかると、『善光、善光』と呼ぶ声がどこからともなく聞こえてきた。そして、驚きおののく善光の目の前に、水中より燦然と輝く尊像が出現したので、善光はそれを持ち帰った。それが現在善光寺で祀られている秘仏本尊の一光三尊阿弥陀如来像である」とする。
通説は「難波の堀江」を、向原寺(豊浦寺)の一角にある「難波池」と称される小さな池であるとしたり、大阪の和光寺あたりであるとしている。
2 私見
鳥取県湯梨浜町の「引地」とは 本田善光が一光三尊阿弥陀如来を引き上げた地だから付けられた地名と思われる。この地名について藤原氏は「中将姫の遺跡を奈良の当麻寺から分移して引き移したので引地という」とする。こじ付けのようで苦しい説明である。ここに中将姫伝説を広め仏像が引き上げられたことを消そうとした。これは孝霊天皇がいた湯梨浜町宮内に下照姫の伝承を広め、天皇のいた打吹山に天女伝説を広め、崇神天皇のいた津山の中山神社に猿伝説を広めた藤原氏の手法である。引地の地名を中将姫の伝説に絡めて分からなくする手法である。
日本書紀の「難波」は東郷池に比定できる。東郷池は入り組んだ地形のため難しい波が入ってきていた。北山古墳より東は海からの波が直接入ってこず、反射したりした難しい波が入って来ていたと思われる。波延(ハエ)も東郷池の波の状態を表わすものである。北山古墳より西が「波延」(ハエ)、北山古墳より東が「難波」と思われる。藤原氏は難波の地名を大阪に移して東郷池では使わせないようにした。
14代仁徳天皇の「難波」高津宮と15代応神天皇の「難波」大隅宮も東郷池周辺と思われる。蘇我稲目天皇の師木島大宮は湯梨浜町龍島にあった。
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紀元前200年頃は今より海抜が4m高かった。紀元600年頃は今よりまだ少なくとも1mは高かったはずである。海抜が1m高い東郷池の地形である。引地の九品山大伝寺の前まで水面が来ている。「難波の堀江」は湯梨浜町引地の前にあった。龍島あたりに島が出現する。蘇我稲目天皇の「磯城島金刺宮」は湯梨浜町龍島にあった。
藤原氏は「引地」の地名を巧みに隠そうとしているが、仏像を「引き上げた地」と解するほうがよほど自然である。
3 奈良の当麻寺
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山門
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国宝の本堂
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中将姫の像 電線が多すぎる。
4 湯梨浜町引地の九品山大伝寺
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中将姫の像
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本堂の中 阿弥陀二十五菩薩立像がある。
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奈良の中将姫よりふくよかである。