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つれづれなるままに・・・・

ノヴィー

2016-04-17 | 日記

昨日は松江城内にある島根県指定有形文化財である明治建築「興雲閣」で行われた

ノヴィー再生記念式典に行ってきました

これがノヴィー・・・ピアノです

松江市指定有形文化財として「旧田野医院」が寄贈される際に

チェコのKoch& Korselt社の刻印をもつアップライトピアノが残されていて

どのような経緯で松江に来たのかは不明ですが1901~02年に製造された可能性が高いことが判明したそうです

ピアノ線もなく、処分寸前だったピアノをよみがえらせようと再生実行委員会が作られ

アートピアノ社(松江市)の井土和幸さんによって再生作業が始まりました

再生実行委員会からピアノに愛称をつけてほしいということで

チェコのトマーシュ・ドゥプ大使が「ノヴィー・スヴェット(Novy Svet:新世界)」と命名

チェコの作曲家ドヴォルザークの「新世界より」からインスピレーションを受け

新しく生まれ変わるピアノの未来への願いを込めた名前・・・

チェコ大使や松江市長も臨席された式典はとても和やかなムードでした

早速ピアノを使って記念演奏も行われ

100年以上前に作られたピアノの音色を楽しむことができました

小泉八雲(ラフカディオハーン)のひ孫である小泉凡さんや

地元出身の伊藤誠さんによるノヴィーの歌の披露

チェコセンター東京支局長高嶺エヴァさんの歌など楽しい時間となりました

   

先日東京に滞在中たまたま通りかかった音楽博物館で様々な時代の古典ピアノの音色を聴き

古いピアノの音色に心地よさを感じていた私はノヴィーの音色にとても関心を持っていて

再生されたピアノの音色は優しくてその中に力強さもありました

 

実は私は田野医院で誕生しました

子どもたちも大きくなって人生のターニングポイントを迎えている今

何かの巡り会わせでこのピアノに出会えたことは意味があったように思います

新しく命を吹き込まれたピアノは

こうやって再生できたから頑張れ!って逆に励ましてくれてる気がしてたくさんのパワーをもらいました

このピアノは興雲閣でこれからたくさんの人に親しまれていくことでしょう