月曜の夜に放送しているNHKの番組 今月はユゴーのノートルダム・ド・パリだ
ユゴーというとレミゼラブルが有名だがこの作品もなかなか面白いです
私は中学に行く前くらいからレミゼが好きで何度も読んだ
これもある意味 人間の宿命みたいなものが描かれていました このノートルダムも同じです
ノートルダムはディズニー映画がきっかけで読みました
内容が内容だけに ヒットしなかった映画ですが
メンケンの音楽がしっかりつくられていて大好きなディズニーアニメです
そして1年ちょっと前から 劇団四季でミュージカルとして上演も始まりました
アニメと比べるとシリアスな内容で子供には難しいですが アニメと同じ音楽も多く迫力があります
このノートルダムの解説が なるほで毎回楽しみでした
しかも 朗読は 石丸幹二さん ・・・石丸さんは劇団四季の出身で
アニメ版の日本語吹き替えで 主役のカジモドを演じている
そういうちっちゃな配慮がファンの心をくすぐる
物語の舞台は15世紀末 ノートルダム大聖堂の司教補佐クロードは
前庭で踊る異邦の女エスメラルダに魅了され
自分が育て上げた孤児の鐘番カジモドにさらわせて我が物にしようとします
しかし王室親衛隊長に救われ一目ぼれするエスメラルダ
嫉妬に狂ったクロードはエスメラルダに濡れ衣を着せ破滅させようとします
エスメラルダの優しさに触れていつしか愛を抱くようになったカジモドは彼女をなんとか救い出そうとします
ノートルダムが今も読み継がれ映画や演劇を作られ続けるのはなぜかという問いに
解説の鹿島茂さんは、時代を超えて人間を貫く「根源的な葛藤」を描いているからだという。
教義によって恋愛を禁じられた司教の許されざる愛、人間の欲望、嫉妬が生み出す愛と憎しみ
どんな時代でも人間が直面してしまう葛藤が物語を駆動しているおかげで
自分と登場人物を重ねて 葛藤の中に自分自身の姿や運命をみてしまうから 心を捉えると・・
クロードとカジモドの愛は、現代でいえば「フーテンの寅さん」の愛だという
純粋であればあるほど空回りし、決して報われることはない
そして、報われない愛は、あるいは狂気へ、あるいは絶望の底へ、人間を暴走させていくという
人は貰った分しか愛を人にあげられないといわれます
心理学でアダルトチルドレンなどと呼ばれるが この法則の生み出す人間関係は
同じサイクルで親子で繰り返され 悪循環を断ち切るには 見返りを期待せず愛を与える人が現れなければならない
レミゼのジャンヴァルジャンもノートルダムもそういう思想が反映されてるのではないかとの解説
なるほど・・・
レミゼもそうですが人間は宿命とどう向き合い、生きていけばよいのか
重い話ですが 今日の最終回楽しみです