日本語教師ブラジル奮闘記

ブラジル生活裏話

日本政府奨学生に学ぶ

2011年02月12日 13時27分22秒 | 日本語教育

  日本政府の奨学金制度に合格し、4月から日本のファッション関係の専門学校に行く学生に、日本語の個人授業をしている。

  高校を卒業したばかりの17歳の女の子である。

  実は、彼女の兄貴が僕の元生徒で、昨年は兄貴の方に日本語を教えていたのだが、全く日本語を勉強していなかった妹の方が奨学金試験に合格し、先に日本へ行くことになってしまった。

  どちらも優秀な兄妹だが、兄は天才型で、妹は努力型である。

  彼女は最初の授業前の3日間で、ひらがなを全部覚えてしまった。

  2ヶ月後に日本へ行き、専門学校を修了するまでの3年間は日本に滞在するという勉強に対する強い動機を差し引いても、その努力は敬服に値する。

もう少女漫画の主人公のように目がキラキラ輝いているのである。

初々しいなあと思うとともに、夢に向かって努力するそのひた向きさにアラフォーのおじさんとしては本当に羨ましく思う。

  僕もあんな風に目を輝かせて、何かの目標を達成するために頑張ってみたい。そう思わずにはいられない。

何一つ変わらない平凡な日常。そんな日常に飽き飽きしている。(まあ、自分が動かなければ、変わるはずもないが。)

日本で生活している人からすれば、外国での生活が変化に富んだもののように見えるかもしれないが、そんなのは最初の数カ月だけである。

アラフォーにもなると、人生でいろいろと経験してきており、世の中の事も少しずつ分かりだし、だいぶ心がささくれてしまう。

  だからこそ、17歳の学生の頑張りが胸を打つ。19歳のプロゴルファー石川遼の活躍に心洗われる日本国民と同じ感覚だと思う。

彼女の人生に少しでも役に立てるのは嬉しいが、僕自身も彼女のようにイキイキしたいなあと心の底から思う。

 


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