2日ほど夏日が続き、水曜日に蒔いた種が芽を出していた。
芽が出た時の嬉しさは、命が宿ったような感覚です。
米農家に生まれ育ち、農閑期は内職する家族を見て育った。
手は足りていたので、田植え以外の農作業は手伝ったことは無く、
野菜は畑にあるのが当たり前、食べ物は買うモノでは無かった。
自然農法ではないけれど、あまり手はかけない。
鶏糞を少し入れるけど、大根など根のモノはほとんど無肥料です。
水やりもしないし、草も根の強いものは引くけど、
保水もあり、草ぼうぼうの畑になります。
昨年からツレが畑の世話がきつくなり、私が受け継ぎ、
仕方なく始めたら、これが面白くて、あれこれしてみたくなる。
鳥獣対策もあって、ルバーブやミョウガの移植、
多年草のワイルドルッコラも、定着させたいと思う。
世襲の政治家も多いけれど、やはりDNAなのだろうか?
能力は別として、やればそれなりにハマるのだろうと思う。
世の中がどうであれ、日々の暮らしは百姓が性に合う。
編み物が中心で、企画・制作・営業は会社経営と同じだけれど、
家事も仕事のように楽しめば、苦にはならない。
世界を旅していた時代は、遠い過去で、時々夢かと思う。
茅葺の倒れそうな家で育った私は、今の暮らしに満足している。
老後独りは無理と思っていたけれど、百姓DNAで、
足腰さえキープ出来れば、何とかなるだろうと思うこの頃。