何だか懐かしい写真
小学校5年の春の遠足のよう
ヘアバンドは自作、まだ帽子は編めなかった
一年前に養母が他界し、私の生まれ育った家族は
みな、あの世に行ってしまった
物の無い農家に育った私は、どこかにコンプレックスがあった
茅葺屋根の大きな家は、関東大震災で、斜めに曲がったまま
隙間風の入る家は、冬は寒く、夏は虫が飛んでいた
井戸水、土間のおくどさん、お風呂もマキで焚いていた
薄暗く、汚く、嫌だった
高校時代、世界史の先生は東大出身で
土間のある生活をしていて、変った先生でした
19歳で、東京から田舎暮らしを山でする人達と出会い
価値観が変化していった
思えば、本物のモノに囲まれて、衣食住があった
大工さんに作らせたという
靴箱と書類入れのような小さなタンスは、我家にある
この懐かしい写真のあるアルバムも
整理したい物は、持ってきた
時間の余裕が出来たら
少しずつ記録に残したい