ゆきちゃん通信++tomiの日記++

自閉症の娘、由紀子の毎日と
母の生活を綴っています。

13.強度行動障害に関係する障害について

2017年10月04日 | 強度行動障害
注)これは私が由紀子の事を理解するための勉強の記録です。
私は専門家ではありませんので、間違った解釈をしている場合があります。
ご理解の上お読みください!


昨日、一度アップしましたが
記事の途中がごっそり消えていていました。
(;___;)ウルウル


もう一度書き直して
再度アップしました。

一度読んでくださった方
申し訳ありませんが
もう一度読んでください!
ごめんなさい!!
m(_ _;)m ゴメン!!





第2章に入りました。
ここでは自閉症についての説明ですが


前回は「自閉症の三つ組の障害」を
中心に勉強しましたが
今回はちょっと違う視点からです。

自閉症について その1
自閉症について その2
自閉症について その3

自閉症の呼び名ですが
ここではテキストに合わせて
自閉スペクトラム症と表記します。




自閉スペクトラム症の歴史は
1943年にアメリカの児童精神科医レオ・カナーが
発表した論文
「情緒的接触の自閉的障害」が始まりです。

自閉スペクトラム症の特徴を

人との関係を築くことの困難さや
人への関心の薄さ

と書かれてあるのですが・・・




このテキストの筆者は
40年前に4歳の自閉スペクトラム症の男の子との
エピソードを通して

自閉スペクトラム症の子どもでも
その子なりに周囲を理解し
その子なりに感情を持っていて
その子なりの感情の表し方をしているのかもしれない!
自閉スペクトラム症について、
まだ理解していないことがたくさんあると
教えられた。


と、書いています。



この事は、自閉スペクトラム症の子どもを
育てた親はみんな感じていますよね?!(笑)
(*´ω`*)


少なくとも、由紀子は
豊かな感情を持っていて
人が大好きです。


ただ、感情を表現することが苦手で
しかも、表現の仕方が独特なだけです!

独特過ぎるのが問題なんですけどね?!(笑)





自閉スペクトラム症の
医学的な診断基準として
世界中で広く用いられているのは
DSM-5という診断基準です。

この診断基準を読むと、自閉スペクトラム症の特徴が
よく分かります。


DSM-5・自閉スペクトラム症の診断基準

(1)社会的コミュニケーションと対人的相互反応に持続的な困難がある
  ①社会的・情緒的な相互関係の障害
  ②他者との交流に用いられる非言語的コミュニケーション
  ③年齢相応の対人関係を築いたりそれを維持することの障害

(2)行動、興味活動が限定された反復的な様式(以下の項目2つ以上に該当)
  ①常同的で反復的な身体動作、物の使用、あるいは話し方
  ②同一性へのこだわり、習慣へのこだわり、言語・非言語的な儀式的な行動様式
  ③非常に強くて極めて限定的な興味、関心
  ④感覚的刺激に対する過敏さ、または鈍感さ

(3)これらの症状は発達早期に存在する。
(4)これらの症状は社会生活や職業生活などの重要な機能に重大な障害を引き起こしている。






この後、自閉スペクトラム症の「三つ組」についての
説明がありましたが
前回、書いたので省略します。


「三つ組」以外にも重要な特性があって


1.感覚的な特異性


聴覚過敏について書いてありましたが
まさに由紀子の事だと思いました。



学童期の頃には
よく音楽の授業の時にパニックになっていました。


テキストの中に出てくる男の子は
リコーダーの音が死ぬほど嫌だ!と書いてありましたが

由紀子の場合は、
授業で使う曲のキーを変えていることが
とても嫌だったようです。
絶対音感があるが故のつらさです。




感覚過敏は聴覚刺激だけではなくて
視覚・触覚・味覚・嗅覚など
他にもたくさんの感覚の刺激に対して起こる可能性があります。


偏食についても書いてあります。

食べ物の味(味覚)
舌触り(触覚)
見た目(視覚)
におい(嗅覚)
温かさ(温覚)

そして、咀嚼や嚥下 等(運動機能)

いろんな問題が絡み合っている可能性があるので
詳しくアセスメントをする必要があるそうです。


(o・。・o) なるほど!



由紀子の偏食については
私の悩みの一つなのですが

簡単に解消するのは難しそうだと
思いました。



2.認知や記憶の特異性

認知の問題については
聴覚刺激(言葉)よりも視覚刺激(絵や写真や文字)の方が
理解しやすい人もいるので

どのような説明の仕方が分かりやすいのか
行動観察が必要だという事です。



そして、行動障害の起きる原因の一つ

「嫌悪記憶のフラッシュバック」と呼ばれる
記憶の特異性について書いてありました。


由紀子の場合もフラッシュバックが
大きな影響を与えていると思います。


何かの原因で行動障害が起こり
人を傷つけてしまう。
    ↓

その時の状況がフラッシュバックして
混乱し、興奮する。
    ↓

また行動障害が起きる
    



まるで「無限ループ」のように
いつまでも不安定な状態が続きます。


これも自閉スペクトラム症の特性なんですね?!



知的障害と精神障害についての
説明もありましたが

今回も由紀子に関係のある事だけを
書き出しているので
省略させていただきます。

(。・人・`。))ゴメンネ




このテキストには要所、要所に
事例やコラムが載っています。

あるお父さんのコラムには
共通する思いがあって
うなづくことがいっぱいでした。


私は由紀子に関することしか
ここには書かないので
自閉スペクトラム症に興味のある人は
ぜひこの本を読んでもらいたいと思います。



この本を使って勉強をしています。


行動障害のある人の「暮らし」を支える 第2版:
強度行動障害支援者養成研修[基礎研修・実践研修]テキスト



=END=
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12.行動障害の判定

2017年10月01日 | 強度行動障害
昨日アップした
支援者に求める感性ですが・・・

後半の記事を少し書き換えました。


最後の「支援者に求めている・・・」の部分ですが

私が支援者に求めているという
表現で書いてしまいましたが

本当は由紀子が求めていることなのだと
読み返して気が付きました。


由紀子にとっては
母も支援者の一人ですから
同じことを求められているという事ですよね?!
(; ̄ー ̄A アセアセ…



注)これは私が由紀子の事を理解するための勉強の記録です。
私は専門家ではありませんので、間違った解釈をしている場合があります。
ご理解の上お読みください!



第2章 行動障害について知る

行動障害とは

ここでは行動障害の定義や
支援サービスを受けるための判定方法について
書かれてありました。


「定義」については前回の勉強の時に
「強度行動障害の定義について」
のページに書いたので省略します。

ただ、その判定の仕方については
いろいろ変わってきているみたいです。


以前は「強度行動障害判定基準」を
福祉サービスの受ける対象者を選ぶのに
使われていましたが

※「強度行動障害判定基準」については
こちらのページに書きました。



2014年に「障害者総合支援法」の成立で
障害支援区分の認定調査項目のうちの「行動関連項目」が
行動援護・重度訪問介護・重度障害者包括支援などの支
給決定の基準点の算出になっているそうです。


あ”~~~~言葉がむずかしい!
(ー'`ーメ)


漢字ばっかりだと頭に入りません!(笑)


噛み砕いて言えば

2014年からは
18歳以上の障害のある人が受ける区分判定で
行動障害についての項目もチェックされている。
ってことですよね?!(笑)



由紀子が行動援護を取ったのは
2012年でした。

網膜剥離で右眼を失明して
左眼もシリコンオイル眼になってしまって・・・


どん底の頃でした。


由紀子の自傷行為を
放置していたわけではありませんが

どこかで自傷行為は仕方がない!
と、あきらめていた
自分の事が許せなくて
後悔ばかりの毎日でした。


もっと早くこの勉強をしていれば
こんな悲しい結果にはならなかったかもしれません。


あ・・・
話が逸れました。ごめんなさい!(笑)




ネットで検索してみたら
「行動関連項目」がアップされていたので
書き留めておきます。



①コミュニケーション・・・日常生活に支障がない(0点)
             特定の者であればとれる(1点)
             会話以外の方法でできる(1点)
             独特の方法でできる(2点)
             コミュニケーションできない(2点)
②説明の理解・・・・・・・理解できる(0点)
             理解できない(1点)
             理解できるか判定できない(2点)
③大声・奇声をだす・・・・支援が不要(0点)
             月に1回以上の支援が必要(0点)
             週に1回以上の支援が必要(1点)
             ほぼ毎日(週5日以上の)支援が必要(2点)
④異食行動・・・・・・・・以下同じ
⑤多動・行動停止
⑥不安定な行動
⑦自らを傷つける行為
⑧他人を傷つける行為
⑨不適切な行為
⑩突発的な行動
⑪過食・反すう行為
⑫てんかん・・・・・・・・年に一回以上(0点)
             月に一回以上(1点)
             週に一回以上(2点)


10点以上が「行動援護」の対象となるそうです。



このあと、本には
再び「行動障害のある人が困っていること」について
書いてありました。

そこに
昨日、私が引用した
東田直樹さんの本が引用されていて・・・


私・・・ナイス!!(笑)
(*´艸`*)ァハ♪




この本には
繰り返し、繰り返し

彼らは困っているんだ!
そして、困る原因を作っているのは
周りにいる私たちなのだ!


と書かれてあります。


たぶん、これが
行動障害のある人の支援をする上で
一番基本で、重要な事なのだろと思います。




そして、ここからが
今日の勉強で一番心に響いた事ですが・・・


行動障害の予防についてです。


もっとも行動障害がひどかった時期の調査で
「中学生・高校生の頃が一番ひどかった!」
という結果が出ているのだそうです。



この頃は思春期で
心理的、身体的な成長の時期と重なるので
支援にはそれまで以上に配慮が必要になります。


その時期の対応を誤ると
知らない間に強度行動障害の状態を
作ってしまう事になると書いてありました。




まるで、私の後悔を
見抜いているような言葉の連続に
思わず本を一度置いてしまいました。

┏(_ _;)┓ガックリ



由紀子の行動障害の悪化のきっかけは
地域の小学校の特別支援学級から
特別支援学校の中学部への入学です。

そして、その学校へ通うために
引越しをしたことでした。


思春期に大きな環境の変化を
経験させてしまいました。




きっと、周りがみんな変わってしまって
どうしたらいいのかわからなくて
困り果てていたんでしょう!
(。┰ω┰。)


あの頃、夫婦で
由紀子の将来について
一生懸命考えて話し合い

きっと由紀子の為になると
信じて決めたことだったのですが

もっと配慮すべきでした。



ゆきちゃん!

本当にゴメン!
ヾ(_ _。)ハンセイ…



そして、周りの支援のおかげで
立ち直りかけた時に

高等部への進学が重なってしまい
また学校の環境が大きく変化して
由紀子に負担をかけてしまいました。


重度の自閉症で感覚過敏の由紀子とって
高等部の生活は「困ること」の
連続だったのだと思います。



結果、二次障害の形で
強度行動障害と呼ばれるまでに
悪化してしまいました。




高等部は一年生で退学させて
施設への通所に切り替えましたが

その時にはもう遅かった・・・
|ヽ(~~。) オチコミー



本当は・・・

中学部三年の時に
由紀子には高等部の生活は無理かもしれないと
母は思っていたのに

他に行く所がないからとか
周りのみんなが進学するから・・・

と、そんな気持ちで
進学を決めてしまいました。


後悔ばかりです。
(_ _。)・・・シュン



本には

行動障害が一度重篤化すると
複雑で高度な支援が必要となってしまう。


本人たちにとっても
好ましい人間関係や、
身体的健康、
社会参加の機会などを失い
生活上の制限や不自由さを
経験することになってしまうので
行動障害を予防する観点からの
取り組みの整理が非常に重要だと

書かれていました。


由紀子を見ていて
その通りだと思います。



学校に行っている時期に
行動障害が悪化する人が多いとしたら

先生方にも
ぜひこの勉強をして頂きたいと
思いました。

たぶん、研修会などが
開かれていると思うのですが・・・



この時期の支援は
彼らにとって重要なものだという事を
全ての先生方に知っていただきたいと
強く思います。


そして、私たち親にも
同じことが言えると思います。



出来たら親に向けての
研修会をもっと開いて頂きたいと
さらに強く思います!



このテキストを使って勉強中です!

行動障害のある人の「暮らし」を支える 第2版:
強度行動障害支援者養成研修[基礎研修・実践研修]テキスト


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11.支援者に求める感性

2017年09月30日 | 強度行動障害
2016年の3月に
強度行動障害について
私が勉強をしたことを
カテゴリーにまとめてアップしました。

カテゴリー「強度行動障害」

今回はその補足を兼ねて
新しい教材で
勉強をしようと思います。


注)これは私が由紀子の事を理解するための勉強の記録です。
私は専門家ではありませんので、間違った解釈をしている場合があります。
ご理解の上お読みください!



今回参考にする資料は
この本です。


行動障害のある人の「暮らし」を支える 第2版:
強度行動障害支援者養成研修[基礎研修・実践研修]テキスト



この本は前々から読んでみたいと
思っていたのですが
なかなか手にするチャンスがなくて・・・

ところが・・・

先日、まーまーが
「強度行動障害支援者養成研修」を受講して
この本を教材としてもらってきたのです。

それを見て、大喜びをした母です。(笑)
("▽"*)アヒョ


無理やりお願いをして
一カ月限定で借りました。

期限内に頑張って読破します。(笑)



さて、さっそくお勉強を開始です!
(p`・ω・´q)


第一章プロローグ 
強度行動障害のある人についての基本的な理解

第一節 行動障害のある人の豊かな世界




以前、勉強した時に

強度行動障害は
周囲を「困らせる」行動ではなく
本人が「困っている」ことのサインであると捉えるべきものなのです。


という言葉を見つけてとても感激をしました。

なぜ強度行動障害になるのか?
のページに書きました。

今回、このテキストの最初に書いてあったのは
由紀子たちが何に困っているのかのヒントでした。


自閉症の人たちの世界での
物事への理解や認識の仕方は
独創的でとても豊かです。


本にはドナ・ウイリアムさんの
「自閉症だったわたしへ」の本が引用されていて

その独特の世界を紹介されていました。


自閉症だったわたしへ (新潮文庫)

私も何度かこの本を読みましたが

彼女は自分の世界を楽しみ
ずっとその世界に浸っていたいのに

周りの人たちがそれを邪魔をする
というようなことが
書かれていました。

彼女の世界では
言葉などいらないし
対人関係など全く必要としていません。




そして、テキストには


自閉症の人たちは
自分の世界については何も困っていない。
困っていることは

・他人への関心の低さ
・言語の習得の遅れ
・「同一性の保持への関心の強さ」(こだわり)といった特徴を
 周囲から問題視されている事


彼らは、私たちと生活することで
初めて困難さを感じることになる。



と、書かれてありました。


確かに、そうかもしれませんねぇ~~!
(⌒-⌒; )  


そういえば、東田直樹さんの
「自閉症の僕が跳びはねる理由」
の冒頭にもこんな事が書かれています。

「どうして、自分が障害者だと気付いたのでしょう。
それは、僕たちは普通と違うところがあってそれが困る、
とみんなが言ったからです。」




自閉症の僕が跳びはねる理由
会話のできない中学生がつづる内なる心




なぜ、周囲の人は自閉症の人たちの感覚や行動を
問題視するのかというと

本当は障害のない人たちも
それぞれ違う感じ方をしているのに
理解の共通している部分に強い関心を持って
「誰もが同じように感じたり、理解している!」
と、誤解をしやすいからなのだそうです。



これって・・・
私たちがよく使う言葉・・・「普通」ってやつですね?!


普通じゃない人は問題があると
思ってしまうってことですね?!
(―‘`―;) ウーン


テキストには

行動障害のある人を支援するときは
この共通部分ではなくて、
その人の独自の世界観や興味関心の方向性などに
目を向ける必要がある。

「行動障害のある人の支援に必要な事は
知識・情報・技術・考える力である」


と、書かれてありました。


私・・・
「考える力」とは「想像力」
なのかもしれないと思うのです。




私はよく由紀子の行動にアテレコをします。(笑)

「今は〇〇する時間でしょう?
もう~~~なんで勝手に予定をかえるのよぉ~~~!
イライラする~~~!」
{{{(o♯--)o}}} プルプルイライラ


と言う感じで!!
(*^m^*) ムフッ

日記を書くときも
由紀子のセリフは
ほとんど私のアテレコです。(笑)

でも、長年由紀子の行動を見てきたので
たぶん当たっていると思うんですよね?!


こうして由紀子の気持ちを想像することで
由紀子の困難さを理解して
なるべく楽しく暮らせるように
いろいろ工夫をしているつもりです。


自閉症の人たちは
一人一人違う世界を持っているので

由紀子が見ている世界が
どんな風景で
どんな感覚がするのか
本当のところは私にも分かりません。


でも、由紀子が描く絵の色つかいや
音楽に対する感性の豊かさや
言葉遊びのチョイスの仕方を見ていると
きっと面白い世界なのだと思うのです。

暴力的だとか
他人に無関心でわがままだとか
マイナスの面だけを見ていると
その由紀子の世界は見えなくなってしまいます。


でも、マイナス面も本当だからね?!
(; ̄ー ̄A アセアセ…

慣れていない方には
そちらの方が大きく見えてしまうのも
仕方がない事だとも
思っています。


ただ・・・

今までの経験から
由紀子と良い関係を築いてきた支援者の方たちに
共通していることは

由紀子の独創的な世界を理解しようと
想像力を働かせながら
一緒に楽しんでくれる人たちだという事です。

由紀子が時々、垣間見せてくれる
きらめきの行動をすぐに察知して
誉めたり、喜んでくれる人

そんな支援者が側にいると
由紀子はすごく生き生きとして
楽しそうに活動をします。


由紀子が、
私や支援者に何を求めているのか・・・

なんとなく漠然と分かっていても
今までうまく言葉にすることができずにいましたが

このテキストをめくってすぐに
その答えがあったような気がしました。


求められているのは
想像力豊かな感性かもしれません。




勉強はまだまだ続きます。
よろしくお付き合いください。
m(_ _;)m


由紀子の日記も別に更新します。

=END=
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10.強度行動障害判定基準

2016年04月03日 | 強度行動障害
いよいよ、強度行動障害についての基礎編の
勉強もそろそろ終わりです。

今回は、強度行動障害判定基準というものを書きます。

本当は表になっていて
それぞれの項目に頻度によって点数がつけられています。


どんな行動をする人が
強度行動障害と認定されるのか?

由紀子はいくつ当てはまるのでしょうか?!(笑)
(・∀・;)ドキ!ドキ!


・・・・(1989年、行動障害児(者)研究会からの資料です。)・・・


1.ひどく自分の体を叩いたり、傷つけたりする等の行為

例)肉が見えたり、頭部が変形に至るような叩きをしたり
爪をはぐなど

2.ひどく叩いたり、けったりする行為

例)噛みつき、蹴り、なぐり、髪ひき、頭突きなど
相手が怪我をしかねないような行動など

3.激しいこだわり

例)強く指示しても、どうしても服をぬぐとか、
どうしても外出を拒みとおす。
何百メートル離れた場所に戻り取りに行く、などの行為で
止めても止めきれないもの。

4.激しい器物破損

例)ガラス、家具、ドア、茶碗、椅子、眼鏡などをこわし、
その結果危害が本人にも周りにも大きいもの。
服をなんとしてでも破ってしまうなど。

5.睡眠障害

例)昼夜が逆転してしまっている。
ベットについていられず人や物に危害を加えるなど。

6.食べられないものを口に入れたり、過食、反すう等の
食事に関する行動


例)テーブルをひっくり返す、食器ごと投げるとか、
椅子に座って入れず、皆と一緒に食事ができない。
便や釘・石などを食べる。
体に異状をきたしたことのある拒食。
特定のものしか食べず体に異状をきたした偏食

7.排せつに関する強度の障害

例)便を手でこねたり、便を投げたり、便を壁になすりつける。
脅迫的に排尿排便行動を繰り返すなど。

8.著しい多動

例)身体・生命の危険につながる飛び出しをする。
目を離すと一時も座れず走り回る。
ベランダの上など高く危険な所に上がる。

9.通常と違う声を上げたり、大声を出す等の行動

例)耐えられないような大声を出す。
一度泣き始めると大泣きが何時間も続く

10.パニックの対応が困難

例)一度パニックが出ると、体力的にもとてもおさめられず
つきあっていかれない状態を呈す

11.他人に恐怖感を与える態度の粗暴な行為があり
対応が困難。


例)日常生活のちょっとしたことを注意しても、爆発的な行動を呈し、
関わっている側が恐怖を感じさせられるような状況にある。

・・・・・ここまで・・・・・

この基準は、福祉等の制度上の判定を目的として
使われているものです。

この項目で何点以上で、何なのかは
テキストにはないので解りませんが・・・

このほかにも知的障害や自閉症の人たちを
さまざまな角度から評価するツールがあると
書かれてありました。



でも・・・


実生活の中では、このほかにも
いろいろ困った行動もある訳で・・・

それに、項目の例には当てはまらないけれど
似たような症状ですごく困っていることもあります。

むずかし~い!!



福祉のサービスで
「行動援護」というサービスを受けるために
これに似た項目で質問されたことがあります。

その時も、頻度などで
点数を計算して
何点以上ならサービスを受けられると
決まっているのですが


質問されることと
実生活で感じることに差があって
答えに困ったことがいくつもありました。


たとえば・・・

異食(食べ物ではないものを口に入れること)
についての質問でも


由紀子は異食があって、
キーホルダーのチェーンとか
輪ゴム・クリップ・などなど
いろんなものを口に入れて飲み込んでしまいます。


行動援護の審査の時の
その項目の質問は・・・

異食は、
毎日ありますが?
週に何回ありますか?



(―‘`―;) エェ~~~~!? 



でも、よく考えてください。

食べてしまうと分かっている物を
由紀子の目の前には置きませんよね!?



だから、家庭の中では
よほど不注意でなければ異食行為は起きません。

でも、だからと言って
異食行為が無くなっているわけではありません。

由紀子の事を知らない人たちの中で
それらが目の前にあったら
口に入れてしまうかもしれません。



だから、なんて答えればいいのか
分からなくなってしまうんです。

何も知らなかった昔の私なら

「今は家ではありません!」

とか、答えていたと思いますが


最近の私は、

「目の前に置けば、毎日食べると思います。」と、

答えます!!(笑)


由紀子は他にも
いっぱい問題行動があるので
しっかり、行動援護でヘルパーさんに
お世話になっています。
v(。・ω・。)ィェィ♪



このように、強度行動障害の当事者や家族の
つらさは、なかなか分かってもらえません。

福祉の手続きの時などは
困っていることを、うまく伝える手段も
身に付けておいた方がいいと思います。



以上で、基礎編は終了です。


テキストにはまとめが書いてありますが
今まで書いたことの繰り返しになるので
省略します。(笑)



他にも具体的な支援の研修のテキストなどもあるので
また勉強をしたいと思いますが、

とりあえずは、一応終了とします。


私の勉強に付き合ってくださって
ありがとうございました。

m(_ _)m アリガトォ~★



これからは、また由紀子の毎日を
お伝えしていこうと思います。


そして時々、強度行動障害のカテゴリーも
由紀子の行動で思いついたことなどを
更新していこうと思います。


また、よろしくお願いします。


=END=
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9.医療とのつながりについて

2016年04月01日 | 強度行動障害
今回はテキストには関係なく
私が医療について思う事を書いてみようと思います。


私が思う事は・・・

自閉症の人は、なるべく早い時期から
精神科とのつながりを持っていた方がいいですよ!
と、いう事です。


できたら思春期に入る前に!!



由紀子も最初から強度行動障害があったわけではありません。


由紀子は中学部の頃に
強度行動障害の症状が一気に出てきました。



原因は普通小学校の特殊学級から
養護学校の中学部へ入学したことで
学校の環境が変わってしまったことと

養護学校入学の為に引っ越しをして
家庭の環境まで変わってしまったことでした。


由紀子の為にと思っての選択だったのですが
大きな負担をかけてしまいました。
ヾ(_ _。)ハンセイ…


それと、生理が始まったことで
PMSの症状が出てきたことでした。


強度行動障害の急性期というのでしょうか・・・?

学校に行けなくなったと思ったら
眠れなくなり、食べられなくなり
光や音に過敏になって、薄暗い部屋の中で
一日中、奇声を発して、暴れるようになりました。



その時に、最初に力になってくれたのが
小学校の一年生の頃からの精神科の主治医でした。


すぐに安定剤等の投薬が始まりました。

由紀子がどのような過程で
強度行動障害になったか
ドクターが把握していてくれたのは
本当に心強い事でした。



それに、一番ありがたかったことは、
由紀子が、強度行動障害になる前の
本当の姿を知っていてくれたことです。


荒ぶる由紀子からは、以前の姿など
想像などできない状態でしたから

その時点で、初めて精神科を受診したとしても

どの程度、状態が悪くなったのか
説明するのは難しかったと思います。


そして・・・

私が由紀子の笑顔を失って
絶望していたことも
よく分かってもらえました。


たぶん、私の様子がおかしい事にも
気がついていたと思うんです。

由紀子の症状が一番ひどかった頃には
薬の調整と言って、
毎日電話をくださいました。

あまりのつらさに
一緒に死んでしまった方が楽だと
思い始めていた私にとって
主治医の声がストッパーだったと思います。


これも、長年のお付き合いのおかげです。



私の周りにも
20歳の年金の申請で、
診断書が必要になる時まで
精神科に行ったことがないという人が
けっこういます。


その理由は、受診をするような問題がなかった。
と、いう事なのですが


てんかんや、睡眠障害などの症状がなかったとしても
自閉症から起きるコミュニケーションの問題等の
相談だけでも受診は可能です。

心理の先生のカウンセリングを受けたり
何らかの形で精神科とつながっていた方がいいと思います。


自閉症のみんなが、強度行動障害になるわけではありませんが
思春期には問題行動が起きる人が多いようです。

思春期を何事もなく過ごせれば
それに越したことはありません。

その時は、年金の診断書を詳しく書いてもらえる
そんなメリットだけでもいいと思うんです。(笑)




生意気な事を書いてしまいましたかも~~~!

ごめんなさい!!
( ̄▽ ̄;)ゞ…あは、あはは


=END=
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