ゆきちゃん通信++tomiの日記++

自閉症の娘、由紀子の毎日と
母の生活を綴っています。

まずい

2002年11月22日 | ゆきちゃんの日記
この日はまーまーの短大推薦入試の面接でした。

それで、慰労会をかねて外食をする事になりました。

いつも行くレストランへ出発!


由紀子は車の中で
「ハンバーグを食べるの!」と、
何度も言っていました。

自閉症の子どもは楽しい事も、
不安な事もそれが始まるまで繰り返し口にします。

回りの人はこれに慣れるまでがけっこう辛い!


そんなこんなでお店についてみると・・・。

「お休み!」w(☆o◎)wが-ん


ゆきちゃん、半分パニックです!
急いで、もう一軒のレストランに…。

ところが、品切れで閉店!

(^-^;)ハハハ

ゆきちゃんもう我慢も限界!


もうどこでもいいから
ハンバーグのできるお店に入ろうと言う事になって、

近くの喫茶店かレストランかわからないお店に入りました。


ありましたよ~!

ハンバーグ!

C=(^◇^ ; ホッ


ところが、出てきたハンバーグは
なんともあっさりした色で、
和風でもなくデミグラスソースでもなく・・・。

いや~な予感がしました。

案の定、一口食べた由紀子が
顔をしかめて大きな声で言いました。

「まずい!」(きっぱり!)

(>。≪)


慌てて言葉をさえぎったけど、
カウンターの中の人にははっきりと聞こえたよねぇ~!

確かにそのハンバーグまずかった、
でも、そんなにはっきり言わなくてもいいじゃないか・・・。

それから、家族全員でフォローです。

「そんな事ないよねぇ・・このハンバーグおいしい!
私は好きだなぁ・・・」

(まーまーも大人になりました。)


「このスープはおいしいね!」

(お父さんはスープでがんばるのね!)


「ゆきちゃんはデミグラスしか食べた事がないからねぇ・・・。
初めての味だからわからないのよ」

(他に言葉が見つからなかった。)


結局、由紀子は付け合せのフライドポテトと、
私のエビフライでご飯を食べました。

他の家族は必死にハンバーグを食べました。

そして、店を出て車に乗った途端に
家族全員で由紀子に


「ゆきちゃんごめん!
あんたは正しかった。
あのハンバーグはまずい!」

(大爆笑)


由紀子に嘘やおせいじを要求するのは無理な事です。

でも、あの場合ああするしかなかったんですよね!(笑)

この日はとんだ慰労会になったけど、

今日無事にまーまーの合格通知が我が家に届きました。


今度は祝勝会として、
本当においしいものを食べに行こうね!


=END=
コメント
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