ゆきちゃん通信++tomiの日記++

自閉症の娘、由紀子の毎日と
母の生活を綴っています。

一人で・・・。

2004年06月25日 | ゆきちゃんの日記
母は今日、
付属養護学校の研究発表会に
朝からずっと参加していました。 

由紀子のお迎えの時間までに帰ることが出来ないので、
まーまーにお迎えを頼みました。 

朝にその事を説明したら、
ちょっと不満げな由紀子でしたが、 

「おやつにアイスクリームを買っておくからね!」と、
「帰ったらピノキオのビデオを見ていいから!」の
2つの条件で納得してくれました。 
 
と、いう事で今日はM田先生と話をする事が出来なかったのですが、
連絡帳に学校でのエピソードが書いてありました。 

昨日の事です。 

いつもは理科の時間は5組でM田先生とお勉強をするのですが、
今日はでんぷんを使ってお菓子を作るというので、
由紀子も参加をさせていただこうということになったそうです。 

M田先生がその許可を理科の先生にもらいに行っている間に、
由紀子が5組から消えてしまいました。 

みんなと一足先に家庭科室に行ったのかと思って見に行ってもいない! 

3組にも5組にも姿がないので、
M田先生は数人の先生に応援を頼んで探してくださったそうですが・・・

それでもいない! 
 

そこで、M田先生がもしかしたら・・・と思いついて
理科室に行ってくださったら、
理科室の前の階段にチョコンと座っていたそうです。 

先生と由紀子はここで名前を呼びあって、
抱きあったそうです。(笑) 
 

すっかり、お騒がせをしてしまいました。 

申し訳ありません!! 
 

先生もノートに書いていましたが、
由紀子は自分で理科室に行こうと思ったのだと思います。 

私は、理科の授業に参加した事のない由紀子が、
理科の授業は理科室!と
判断する事が出来た事にびっくりしています。 

お菓子を作ることを楽しそうだと思ったのでしょう。 

だから、授業が始まる時間に間に合うように
一人で行ったのだと思います。 

すごいです。 

指示待ちが多い由紀子が、
自己判断をしました。 
 

結果は間違ってしまって、
みなさんに迷惑をおかけしましたが、
私はこのノートを読んだ後、
由紀子を誉めてやりました。 
 

この話題を持ち出した時に、
由紀子は少し緊張をしました。 

叱られると思ったのかもしれません。 

みんなに迷惑をかけた事もちゃんと理解しているんです。 

でも、私が笑顔で

「すごいねぇ!」

「がんばったんだねぇ!」

という言葉を使ったら、

笑顔になって

「うん!(。^。^。)」といいました。 

 
由紀子の内面の成長を感じたエピソードでした。 
 

ただ、由紀子がいなくなった時に先生がどれほど心配されたか・・・。 

本当に申し訳ありませんでした。 

でも、由紀子も先生が来てくださる間、
きっと不安でいっぱいだったと思うのです。

それでも、パニックを起こさずに
ずっと一人で座って待っていられたのは、
きっと先生が迎えに来てくれる事を信じていたからでしょう。 

二人の間に信頼関係ができている証ですね! 

 

今日もプラス思考の母なのでした。(笑)


=END=
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする