ゆきちゃん通信++tomiの日記++

自閉症の娘、由紀子の毎日と
母の生活を綴っています。

女の人ばっかりじゃん!

2017年09月30日 | ゆきちゃんの日記
だんだん肌寒くなってきて
秋を感じるようになってきました。

我家で秋を感じると言えば・・・
由紀子のクシャミかもしれません!(笑)

☆≡(>。<)くしゅんっ!


秋の花粉症の始まりです。

由紀子の行く先々に
鼻をかんだ後のティッシュの山ができます。(笑)


今日は土曜日なので
プールなのですが

由紀子のクシャミをする姿を見ていたら
行っていいものかどうか
悩んでしまいました。

でも、

「プールどうしよう・・・」
( ̄ω ̄;)

と、母がつぶやいた瞬間
由紀子が間髪入れずに

「プール行くの!!」
(◎`・ω・´)ゞ


おぉ、珍しく自己主張ですか!(笑)


たぶん風邪じゃないと思うから
プールに入っても大丈夫でしょう!!
( ̄  ̄)ハイハイ…


と、いう事で
水中ウォーキングを
25mプールを13往復頑張ってきました。


途中で大きなくしゃみが
出ましたが
ちゃんとプールサイドの溝に向かって

☆≡(>。<)くしゅんっ!


プールのマナーも
ちゃんと身に付いているようです。(笑)



ところで先日書いた
名前についてですが・・・

名前

ウォーキングの時に
コーチに

「由紀子はデイサービスの
女性の職員さんの名前を覚えていなくて
女の人って呼んでいるらしいんですよ!」
(⌒-⌒; )

と、話をしていたら
コーチが

(・  _  ・ ;) ヘェー

と言った後、

私の名前は?
( ̄□ ̄=)ハッ!


すぐに由紀子を呼び止めて

ネェネェヾ(^ー^ )
「ゆきちゃん!私の名前は何ですか?」


すると由紀子が

「私の名前は何ですか?」
σ(^ ..^=)んと


と、オウム返しをしました。


これは・・・いけないパターンです。
ゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ 


由紀子はコーチの名前を
認知していませんでした。(笑)


まさか、コーチも
「女の人」のくくりの中に入っているんじゃないよね?


ゆきちゃん、
あなたの周りは女の人ばっかりじゃん!(笑)





落ち込むコーチ
┏(_ _;)┓ガックリ



( ̄▽ ̄;)アハハ…




その後、コーチは
自分の名前をあらためて由紀子に教えて

何かにつけ
名前を連呼していました。(笑)



次から、始まりの挨拶の時に
必ず名前を言うようにしよう!!
(p`・ω・´q)




さすがコーチです。(笑)

強度行動障害の勉強の中で書いた
いい関係を持ってくれている支援者の一人が
このコーチです。


由紀子の世界では
人の名前は必要ないのかもしれません。

でも、名前を知っていた方が
コミュニケーションがとりやすくなるのも
確かな事です。


由紀子に覚えることを強要するのではなく
こちらが積極的に名乗って
自然に覚えるように仕向けて行くのが
大事なのかもしれません。


10月はみなさんに名前を連呼していただく
強化月間にしようかな!?(笑)


※強度行動障害についての勉強を始めました。
「支援者に求める感性」
興味のある方は読んでみてください。

=END=
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11.支援者に求める感性

2017年09月30日 | 強度行動障害
2016年の3月に
強度行動障害について
私が勉強をしたことを
カテゴリーにまとめてアップしました。

カテゴリー「強度行動障害」

今回はその補足を兼ねて
新しい教材で
勉強をしようと思います。


注)これは私が由紀子の事を理解するための勉強の記録です。
私は専門家ではありませんので、間違った解釈をしている場合があります。
ご理解の上お読みください!



今回参考にする資料は
この本です。


行動障害のある人の「暮らし」を支える 第2版:
強度行動障害支援者養成研修[基礎研修・実践研修]テキスト



この本は前々から読んでみたいと
思っていたのですが
なかなか手にするチャンスがなくて・・・

ところが・・・

先日、まーまーが
「強度行動障害支援者養成研修」を受講して
この本を教材としてもらってきたのです。

それを見て、大喜びをした母です。(笑)
("▽"*)アヒョ


無理やりお願いをして
一カ月限定で借りました。

期限内に頑張って読破します。(笑)



さて、さっそくお勉強を開始です!
(p`・ω・´q)


第一章プロローグ 
強度行動障害のある人についての基本的な理解

第一節 行動障害のある人の豊かな世界




以前、勉強した時に

強度行動障害は
周囲を「困らせる」行動ではなく
本人が「困っている」ことのサインであると捉えるべきものなのです。


という言葉を見つけてとても感激をしました。

なぜ強度行動障害になるのか?
のページに書きました。

今回、このテキストの最初に書いてあったのは
由紀子たちが何に困っているのかのヒントでした。


自閉症の人たちの世界での
物事への理解や認識の仕方は
独創的でとても豊かです。


本にはドナ・ウイリアムさんの
「自閉症だったわたしへ」の本が引用されていて

その独特の世界を紹介されていました。


自閉症だったわたしへ (新潮文庫)

私も何度かこの本を読みましたが

彼女は自分の世界を楽しみ
ずっとその世界に浸っていたいのに

周りの人たちがそれを邪魔をする
というようなことが
書かれていました。

彼女の世界では
言葉などいらないし
対人関係など全く必要としていません。




そして、テキストには


自閉症の人たちは
自分の世界については何も困っていない。
困っていることは

・他人への関心の低さ
・言語の習得の遅れ
・「同一性の保持への関心の強さ」(こだわり)といった特徴を
 周囲から問題視されている事


彼らは、私たちと生活することで
初めて困難さを感じることになる。



と、書かれてありました。


確かに、そうかもしれませんねぇ~~!
(⌒-⌒; )  


そういえば、東田直樹さんの
「自閉症の僕が跳びはねる理由」
の冒頭にもこんな事が書かれています。

「どうして、自分が障害者だと気付いたのでしょう。
それは、僕たちは普通と違うところがあってそれが困る、
とみんなが言ったからです。」




自閉症の僕が跳びはねる理由
会話のできない中学生がつづる内なる心




なぜ、周囲の人は自閉症の人たちの感覚や行動を
問題視するのかというと

本当は障害のない人たちも
それぞれ違う感じ方をしているのに
理解の共通している部分に強い関心を持って
「誰もが同じように感じたり、理解している!」
と、誤解をしやすいからなのだそうです。



これって・・・
私たちがよく使う言葉・・・「普通」ってやつですね?!


普通じゃない人は問題があると
思ってしまうってことですね?!
(―‘`―;) ウーン


テキストには

行動障害のある人を支援するときは
この共通部分ではなくて、
その人の独自の世界観や興味関心の方向性などに
目を向ける必要がある。

「行動障害のある人の支援に必要な事は
知識・情報・技術・考える力である」


と、書かれてありました。


私・・・
「考える力」とは「想像力」
なのかもしれないと思うのです。




私はよく由紀子の行動にアテレコをします。(笑)

「今は〇〇する時間でしょう?
もう~~~なんで勝手に予定をかえるのよぉ~~~!
イライラする~~~!」
{{{(o♯--)o}}} プルプルイライラ


と言う感じで!!
(*^m^*) ムフッ

日記を書くときも
由紀子のセリフは
ほとんど私のアテレコです。(笑)

でも、長年由紀子の行動を見てきたので
たぶん当たっていると思うんですよね?!


こうして由紀子の気持ちを想像することで
由紀子の困難さを理解して
なるべく楽しく暮らせるように
いろいろ工夫をしているつもりです。


自閉症の人たちは
一人一人違う世界を持っているので

由紀子が見ている世界が
どんな風景で
どんな感覚がするのか
本当のところは私にも分かりません。


でも、由紀子が描く絵の色つかいや
音楽に対する感性の豊かさや
言葉遊びのチョイスの仕方を見ていると
きっと面白い世界なのだと思うのです。

暴力的だとか
他人に無関心でわがままだとか
マイナスの面だけを見ていると
その由紀子の世界は見えなくなってしまいます。


でも、マイナス面も本当だからね?!
(; ̄ー ̄A アセアセ…

慣れていない方には
そちらの方が大きく見えてしまうのも
仕方がない事だとも
思っています。


ただ・・・

今までの経験から
由紀子と良い関係を築いてきた支援者の方たちに
共通していることは

由紀子の独創的な世界を理解しようと
想像力を働かせながら
一緒に楽しんでくれる人たちだという事です。

由紀子が時々、垣間見せてくれる
きらめきの行動をすぐに察知して
誉めたり、喜んでくれる人

そんな支援者が側にいると
由紀子はすごく生き生きとして
楽しそうに活動をします。


由紀子が、
私や支援者に何を求めているのか・・・

なんとなく漠然と分かっていても
今までうまく言葉にすることができずにいましたが

このテキストをめくってすぐに
その答えがあったような気がしました。


求められているのは
想像力豊かな感性かもしれません。




勉強はまだまだ続きます。
よろしくお付き合いください。
m(_ _;)m


由紀子の日記も別に更新します。

=END=
コメント (4)
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