今日は重力不安について書きたいと思います。
以前、書いた由紀子のシングルフォーカスを調べた時に
感覚統合についても勉強をしました。
感覚統合療法については、由紀子が通っていた
長崎県療育指導センターで訓練を受けていたので、
以前から、基礎の基礎ぐらいの知識はありました。
でも、改めて勉強をして見ると、そこには今まで不思議だと思っていた
由紀子の自閉症の特性がいっぱい書いてありました。
今日書こうと思っている「重力不安」という言葉も
その時に始めて知った言葉でした。
重力不安・・・言葉通り、重力に対して不安を感じることです。
地球ではすべての人が重力を受けて生活をしているわけですが、
私たちは重力を意識することって、あんまりありませんよね?!
でも、この重力にすごく不安を感じる人たちがいるのだそうです。
私が読んだ論文には
ブランコやすべりだいが嫌い。小さいときも「高い高い」が嫌い。赤ちゃんの
ときにも抱っこすると泣く。放っておくとおとなしいといったタイプ。
重力に抗して動くのが苦手です。とにかく地面に近いところにいると安心しま
す。だからなるべく動かないように,お尻が床についているとよく遊ぶのに,動
きたがらない子どもです。
彼らはとにかく毎日不安だらけ。そのため情緒的にも不安定で,よくパニック
を起こします。
と書いてありました。
重力に不安を感じる・・・・?!
想像するのも難しい感覚ですが、
由紀子の行動を思い出してみれば、
そうかもしれない・・・と、思うことがいっぱいあるんです。
感覚統合訓練を受けていたとき
みんなは楽しそうにブランコやはしご、バランスボードなどで遊んでいるのに、
由紀子は地面から足が離れるような遊具は、一切拒否をしていました。
唯一、好きだったのがボールプール。
機能訓練室ではずっとそのプールの中に身を沈めて
「絶対に外には出ないぞ!」というようなオーラを放ちながら
訓練の時間が終わるのをじっと待っていました。(笑)
なんとかプールから連れ出しても、
水から出された魚のように、
慌ててボールプールの中に飛び込むように戻ってしまいます。(笑)
もちろん公園に行ってもブランコには絶対に乗らないし、
10センチの高さでも地面から高くなっているところは
歩くことができませんでした。
ジャングルジムなどはもっての外です。(≧◇≦)キャーーー!
そんな様子を療育センターでは感覚の問題とだけ教えてもらっていたのですが
あれは、重力不安というものだったんですね。
その後、小学校に入る頃になって由紀子はブランコに乗れるようになりました。
ブランコでの刺激を受け入れる準備ができたかのように突然でした。
でも・・・、
絶対に誰もブランコに触らない事!
自分の意思で揺する事!
が絶対条件ですけどね。(笑)
( ̄^ ̄)絶対!!・・・今でもです!
他に由紀子の重力不安を感じるのは階段の上り下りです。
上りはずいぶん上手になりました。
問題は下りです!
今でも手すりが無いと、かなり不安なようです。
我が家には2階があるのですが、
この家に引越しをしてきて5年になりますが
2階に上がったのは3・4回しかありません。
年に一度の花火大会を見る時だけ・・・
それも、この2年ほどは拒否されています。(汗)
保育園時代から運動場で運動をすることを嫌がったのも、
身体を動かすことが苦手なのも、
根底にはこの重力不安があったからなんだとわかりました。
でも、この不安も小さな頃に比べたら、ずいぶん緩和されてると思います。
成長する中で、経験したことや
理解できたことが積み重なって、
不安を解消した事がたくさんあるのだと思います。
経験は力なり!・・・ですね。
この感覚統合の文献の中に、ちょっと面白い事が書いてありました。
我々大人の脳はどのようにしてできたのでしょうか?
子どもの脳は非常に敏感で受容的です。
環境はその脳に対して様々な刺激を提供します。
様々な音,風が触ったりいろいろなにおいがしたり,
そして一番不思議なのが重力です。
おかあさんのおなかの中では羊水の中で動けていたのに,
外へ出ると動こうと思っても重力のために自由に動けません。
それでも子どもはおもちゃがおもしろいから手を伸ばそうとしたり,
おかあさんの方を向こうとします。
様々の刺激の中で身体を動かしてうまくいった経験が積み重なって脳は発達します。
この文章を読んだとき、由紀子がプールであんなに幸せそうにしている訳が分かった気がしました。
由紀子にとって、プールは子宮の中と一緒だったんですね。
水の中だと、重力から開放されて不安が無くなる・・・
だから、全身の力を抜いて、フワ~ッと浮かんだりするんでしょうねぇ~・・・。
そうか、あのプールは由紀子にとって子宮なのか・・・・
でっかい子宮だなぁ~!!(笑)
参考文献
「おかあさんの為の感覚統合療法」-若松かやの(著)ー
=END=
以前、書いた由紀子のシングルフォーカスを調べた時に
感覚統合についても勉強をしました。
感覚統合療法については、由紀子が通っていた
長崎県療育指導センターで訓練を受けていたので、
以前から、基礎の基礎ぐらいの知識はありました。
でも、改めて勉強をして見ると、そこには今まで不思議だと思っていた
由紀子の自閉症の特性がいっぱい書いてありました。
今日書こうと思っている「重力不安」という言葉も
その時に始めて知った言葉でした。
重力不安・・・言葉通り、重力に対して不安を感じることです。
地球ではすべての人が重力を受けて生活をしているわけですが、
私たちは重力を意識することって、あんまりありませんよね?!
でも、この重力にすごく不安を感じる人たちがいるのだそうです。
私が読んだ論文には
ブランコやすべりだいが嫌い。小さいときも「高い高い」が嫌い。赤ちゃんの
ときにも抱っこすると泣く。放っておくとおとなしいといったタイプ。
重力に抗して動くのが苦手です。とにかく地面に近いところにいると安心しま
す。だからなるべく動かないように,お尻が床についているとよく遊ぶのに,動
きたがらない子どもです。
彼らはとにかく毎日不安だらけ。そのため情緒的にも不安定で,よくパニック
を起こします。
と書いてありました。
重力に不安を感じる・・・・?!
想像するのも難しい感覚ですが、
由紀子の行動を思い出してみれば、
そうかもしれない・・・と、思うことがいっぱいあるんです。
感覚統合訓練を受けていたとき
みんなは楽しそうにブランコやはしご、バランスボードなどで遊んでいるのに、
由紀子は地面から足が離れるような遊具は、一切拒否をしていました。
唯一、好きだったのがボールプール。
機能訓練室ではずっとそのプールの中に身を沈めて
「絶対に外には出ないぞ!」というようなオーラを放ちながら
訓練の時間が終わるのをじっと待っていました。(笑)
なんとかプールから連れ出しても、
水から出された魚のように、
慌ててボールプールの中に飛び込むように戻ってしまいます。(笑)
もちろん公園に行ってもブランコには絶対に乗らないし、
10センチの高さでも地面から高くなっているところは
歩くことができませんでした。
ジャングルジムなどはもっての外です。(≧◇≦)キャーーー!
そんな様子を療育センターでは感覚の問題とだけ教えてもらっていたのですが
あれは、重力不安というものだったんですね。
その後、小学校に入る頃になって由紀子はブランコに乗れるようになりました。
ブランコでの刺激を受け入れる準備ができたかのように突然でした。
でも・・・、
絶対に誰もブランコに触らない事!
自分の意思で揺する事!
が絶対条件ですけどね。(笑)
( ̄^ ̄)絶対!!・・・今でもです!
他に由紀子の重力不安を感じるのは階段の上り下りです。
上りはずいぶん上手になりました。
問題は下りです!
今でも手すりが無いと、かなり不安なようです。
我が家には2階があるのですが、
この家に引越しをしてきて5年になりますが
2階に上がったのは3・4回しかありません。
年に一度の花火大会を見る時だけ・・・
それも、この2年ほどは拒否されています。(汗)
保育園時代から運動場で運動をすることを嫌がったのも、
身体を動かすことが苦手なのも、
根底にはこの重力不安があったからなんだとわかりました。
でも、この不安も小さな頃に比べたら、ずいぶん緩和されてると思います。
成長する中で、経験したことや
理解できたことが積み重なって、
不安を解消した事がたくさんあるのだと思います。
経験は力なり!・・・ですね。
この感覚統合の文献の中に、ちょっと面白い事が書いてありました。
我々大人の脳はどのようにしてできたのでしょうか?
子どもの脳は非常に敏感で受容的です。
環境はその脳に対して様々な刺激を提供します。
様々な音,風が触ったりいろいろなにおいがしたり,
そして一番不思議なのが重力です。
おかあさんのおなかの中では羊水の中で動けていたのに,
外へ出ると動こうと思っても重力のために自由に動けません。
それでも子どもはおもちゃがおもしろいから手を伸ばそうとしたり,
おかあさんの方を向こうとします。
様々の刺激の中で身体を動かしてうまくいった経験が積み重なって脳は発達します。
この文章を読んだとき、由紀子がプールであんなに幸せそうにしている訳が分かった気がしました。
由紀子にとって、プールは子宮の中と一緒だったんですね。
水の中だと、重力から開放されて不安が無くなる・・・
だから、全身の力を抜いて、フワ~ッと浮かんだりするんでしょうねぇ~・・・。
そうか、あのプールは由紀子にとって子宮なのか・・・・
でっかい子宮だなぁ~!!(笑)
参考文献
「おかあさんの為の感覚統合療法」-若松かやの(著)ー
=END=
最初、病院では、社会不安障害と診断されました。
でも、昨日(5月24日)に病院に行ったら
重力不安という言葉が出てきました。
重力不安とは、一体、どのような病気なんですか?
重力不安について、詳しく教えてください。
重力不安という言葉は、感覚統合という学問の中で知りました。
私は専門家ではないので、詳しく説明はできませんが、由紀子の生活の困難さの原因の一部は重力不安だと思っています。
重力不安というのは病気ではありません。
脳の発達の問題です。
普通の人でも高いところが怖かったり、揺れる事が苦手だったり・・・
少なからず、小さな重力不安を感じているんだと思います。
それが、由紀子のように発達障害を抱えていると、その不安がとても大きいのだと、私は理解しています。
くりっぺさんがどれくらいの不安を感じるのかはわかりませんが、
お医者様からその言葉が出たのであれば、率直に聞いてみたらいかがでしょうか?
感覚統合の専門家であれば、検査もできると思います。
ここからは、感覚統合の本からの引用です。
重力不安は、体の動きや頭の位置の変化、高さなどによって、普通では考えられないような恐怖や不安が起こるもので、姿勢不安とも呼ばれる。単に臆病でなく、前庭覚が脳で上手く処理されなかったり、固有受容器との統合が上手くいかないときに見られる現象です。
・・・・ここまで・・・・
答えになったでしょうか?
カードでコミニュケーションを取る支援をしてる療育に通ってた頃
うちの娘は重力不安があると思う話をしても なんですかそれ?と言われ つらかったです
まして支援学校の先生も知らないし
不安が強いことを甘やかしのように言われつらかった
重力不安をどうぞ広めてください
なかなかいないと思います。
みんな重力があることは当然だし、
それに不安を感じるなんて想像もできないと思います。
理解されない悔しさはよくわかります。
わたしも「甘やかし」という視線につらい思いをしました。
でも、そんな思いをするのは
学校に通っている頃だけでした。
施設に通うようになると
由紀子の感覚の苦手さや困難さを
そのまま受け入れてもらえるようになって、楽になりました。
理屈なんていらない!
苦手なものは苦手!(笑)
その中でできることを探してもらえるようになりました。
もこさんの娘さんが
何歳なのかわかりませんが
もしも、まだ小さい子どもさんでしたら
お母さんが理解して
しっかり守ってあげてくださいね!